ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
海外展開2016.02.24
Q0014.UL認証について教えてください。

当社はラベル印刷業を営んでいますが、顧客から「ULマーク」の入ったラベルの作成を依頼されています。そもそもULとは何でしょうか。

A.

ULとは、アメリカをはじめ海外で広く認識されている、製品の安全性を試験・検査する機関です。ULマークの入ったラベルは誰でも製作できるわけではなく、UL側から、ラベル自体の安全性の認証、またULラベルサプライヤーとしての認証を受ける必要があります。

「UL」とは、正式名称「Underwriters Laboratories Inc.」の略称で、アメリカに本拠地をおく、製品の安全性を試験・検査する機関のことです。消費者の「公共安全」を目的として1894年に設立されました。試験・検査機関と聞くと国の機関と思われがちですが、実際は、民間の非営利機関で、アメリカにおいてもっとも歴史がある製品の安全性を認証する機関です。ULから製品安全の認証を受けた製品には、「ULマーク」の入ったシールが貼付されています。

ULは1世紀以上にわたり製品安全の認証を行ってきたことから、アメリカなど海外の自治体から、製品安全の試験・認証機関として認められています。UL認証の取得は法律で定められているわけではありませんが、アメリカなど海外において製品の販売を予定されている場合には、UL認証を取得していることが望ましいと言われています。

ご質問では「ULマーク」の作成を依頼されているとのことですが、全世界で製品の安全性を認証するULですので、すべてのラベル印刷業者が「ULマーク」の入ったシールを作成できるわけではありません。仮に誰でも「ULマーク」を作成でき、製品に貼ることができたら製品安全の認証としての信頼が損なわれてしまいます。

「ULマーク」の入ったラベルを製作・販売するためには、以下の2種類の制度のもとでULから認証を取得する必要があります。

【ラベル印刷物本体の安全性の認証】

基材・粘着材・インクなど特定の材料を使用し作成されたラベルが、被着体(ラベルを貼る相手)や温度など、特定の条件の中で使用した場合、安全性を確保できるかを試験・検査します。試験・検査項目としては、目視テスト・判読テスト・摩擦テスト・接着テストなどが含まれます。

【ULラベルサプライヤーとしての認証】

ULマークの入ったラベルを製作するには、ALS(Authorized Label Suppliers)プログラムという、ULラベルサプライヤーとしての登録をUL側から受ける必要があります。ULマークの不正標記を防ぐために、ULマークのラベル印刷はUL・ラベルユーザー・ラベルサプライヤーの間で厳粛に管理されています。

以上のように、ULマークのラベルを印刷できる業者はUL側からの認証が必要となります。つまり、限られた業者しか正式にULマークを印刷できないので、他社との差別化が図れるというメリットがあるといえます。

しかし、UL認証にかかる試験・検査費用や、維持費(立ち入り検査費用など)というコストもかかります。顧客の中でどれだけULマークが入ったラベルのニーズがあるかなど、費用対効果を十分調査したうえで、UL認証を取得するか否かを検討しましょう。

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