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Q0012.RoHS指令について教えてください。
顧客であるメーカーから、RoHS対応を迫られています。そもそもRoHS指令とはなんでしょうか?また、どのような対策をとるべきでしょうか?

RoHS(ローズ)指令とはEU圏内で施行されている、電子機器・電気機器に含まれる有害物質の使用に関する規制です。規制物質には鉛などが含まれます。環境の担当者を決めて、顧客からのRoHSに関する調査依頼には、迅速に対応しましょう。

Q00122016年2月24日

テーマ:海外展開

RoHSとは、「Restriction of Hazardous Substances in electrical and electronic equipment」の略称です。EUにより2006年7月から施行されており、電子機器・電気機器の中に含まれる有害物質の使用に関する規制です。現在、鉛・カドミウム・水銀・六価クロム・PBB(ポリ臭化ビフェニル)・PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル)の6有害物質に加え、平成27年6月4日にフタル酸系の4物質が追加されたことから、規制対象物質は10物質になりました。

製品の中にこれらの物質が一定量以上含有されている場合、EU全域で販売ができません。なお、法律で決められている各物質の含有量は、最も有害性が高いカドミウムが100ppm以下で、それ以外の物質は1,000ppm以下とされています。

表1 規制対象物質

表1 規制対象物質

RoHS指令によって大きく影響を受けた材料として「はんだ」があげられます。「はんだ」は電子基板上で大量に使用されている材料で、電子部品を基板に搭載する(固定する)用途で使用されています。「はんだ」は鉛と錫を主成分とした合金であるので、RoHS指令の規制対象となります。そのため、代替品として、鉛を含まない「鉛フリーはんだ」という新技術が生まれ、徐々に普及しています。

RoHS指令のインパクトはかなり大きく、対応に追われているのは製造元の大手メーカーだけではありません。製造元は部材の調達に関して、RoHS指令が遵守されているか常にチェックする必要があります。そのため、部材を提供しているサプライヤー、その下請け、下請けの下請けなど、製造業すべてを巻き込んだ規制となっています。

中小製造業のRoHS指令への対応策は、顧客からくるRoHS指令に関する調査への協力であると言えます。実際には、自社で部材の成分を調べるため高額な測量機器を購入することは困難だと思われますので、顧客からの調査依頼に対し、迅速に材料別の化学物質等安全シート(MSDS)を提示できる体制を作っておく必要があります。

具体的には、日常的に仕入先からMSDSを収集し、適正に保管することも必要ですが、社内で環境対応の責任者を決めておくとよいでしょう。一般的には、顧客別に別々の材料が使用されているわけではなく、複数の顧客向けに共通の材料が使われていることが多いと思われます。各顧客担当が個別に対応していると、MSDSが重複するなどたいへん非効率ですので、環境専任の担当者がすべての調査依頼に対応したほうが、迅速な対応ができると思われます。

製造業の環境対応は、最近高まるCSR(企業の社会的責任)の中でも優先順位が高いものです。とくに、中小製造業の主要顧客である大手メーカーは、環境問題に非常に敏感です。そのため、既存のQCD(品質・コスト・納期)の遵守に加え、「顧客の環境対応への協力」も、サプライヤーとしての生き残り策の一つであると言えます。

回答者中小企業診断士 谷田部 剛

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