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事業拡大と多角化

Q684.ショートレビューについて教えてください。
取締役会で、当社は4年後の株式上場を目指すことになりました。「手始めに監査法人のショートレビューを実施してはどうか」という意見がでましたが、まだペンディングになっています。ショートレビューについて簡単に教えてください。

A.ショートレビューとは、監査法人が実施する短期的な調査のことです。当該調査によって、株式上場にあたり貴社が抱える経営管理面や財務面に関する問題点、課題、株式上場までの具体的な改善スケジュールなどが明確になり、株式上場の可能性判断や効率的な上場準備の参考にすることができます。

【ショートレビューとは】

ショートレビューとは、株式上場に関するノウハウを持つ監査法人のエキスパート2、3人が、依頼のあった企業から提出を受けた各種資料や代表取締役及び会社関係者とのヒアリングなどをとおして実施する短期間(2、3日程度)の調査のことをいいます。監査法人は、この調査をとおして、経営管理面や財務面、その他さまざまな側面から会社の現状分析を実施し、株式上場のためにクリアしなければならない問題点の抽出・課題の設定、具体的な改善スケジュールなどを報告書にまとめ、当該企業に調査結果の報告を行います。

ショートレビューは短期間の調査ですが、上場準備会社にとって、自社の課題を早期に把握でき、対処すべきポイントが明確になるというメリットがあります。また、報告書で指摘された課題をスケジュールに沿って解決することで、効果・効率的に株式上場の準備を行うことができます。

現在ペンディングとなっているショートレビューは、(1)貴社にとって、株式上場準備の方向性を明確にするだけでなく、(2)監査法人にとっては、貴社との監査契約締結のための可否判断資料となり、(3)ベンチャー・キャピタルにとっては、貴社への投資判断資料となります。

【ショートレビューの調査内容】

ショートレビューでは、事業内容によって異なりますが、以下のような内容について調査が実施されます(図1)。会計分野をはじめ、上場に必要な管理体制の整備状況を経営全般にわたって調査・診断されます。

図1 ショートレビューの調査内容

図1 ショートレビューの調査内容

【ショートレビューの留意点】

一般的に、上場準備会社はショートレビューの報告書でさまざまな指摘を受けます。特に、直近2、3年黒字計上している会社でも実質赤字という指摘を受けることは珍しくありません。

未上場会社の多くは納税のための税務会計で決算書を作成していますが、上場企業には企業会計原則に則った会計処理が求められます。具体的には「一般に公正妥当な会計処理基準」に準拠し、税務会計で義務とされていない各種引当金や減価償却費、子会社株式の評価などを適正に計上しなければなりません。

また、売上の計上基準が適正に処理され、税効果会計が適用される必要もあります。そのため、税務会計上勘案しなかった費用が多く発生し、監査法人から過去に遡って決算内容の修正を求められ、赤字計上となることも多いという点に留意してください。 上場を目指す会社は、それらの負担増を吸収して成長することが必須となります。その他、適正な利益の把握のために原価計算システムの確立に早めに取り組む必要もあります。

監査法人とは長いお付き合いになりますので、貴社の事業内容を良く理解し、質問にも迅速に対応してくれるなど、丁寧な指導を受けられる相性の良い監査法人(担当者)を選ぶことが重要になります。

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回答者
中小企業診断士 石井 浩一

2016年3月 9日更新

事業拡大と多角化


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