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広告・宣伝

Q642.雑誌に宣伝を載せたいので広告を考える手順を教えてください。
当社は精密機器メーカーの部品製造の下請けをしていますが、昨今の景気の変動により発注が激減しています。そこで、長らく温めていた自社開発の製品を販売することになりました。どのような段取りで広告を雑誌に掲載すれば良いでしょうか、営業販売の専門家がおりませんので、教えてください。

A.下請製造業や素材メーカーが直接消費者へ商品販売を行う際に、宣伝広告をどのようにプランニングするのかは、とても重要なことです。中小企業でも雑誌は活用が可能です。広告の実務には専門家を活用しましょう。

雑誌は身近な広告媒体として、中小企業にも手軽に活用ができます。しかし、広告に至る以前に準備が必要なことが多く、専門外の人にとっては煩雑です。そこで、社内外の専門家の活用をお勧めします。社内の専門家とは「オタク社員」のことです。一芸に秀でて、その分野のことなら誰よりも詳しい人たちです。趣味として自分で実践している場合も多く、即戦力となりますが、会社での実務とは無関係のため、組織的に拾い上げるのが難しい存在です。
 新製品の販売は会社にとって大きなイベントであるともいえます。そこで、これをプロジェクトチームとして組織し、会社の中で自薦他薦の公募をします。「オタク社員」は仲間がいますから、芋づる式に発見されチーム編成がしやすい場合もあります。

【専門誌か一般誌か?媒体選びがスタートです】

自社の製品内容は、どのような媒体に適しているのか?
 媒体選択は難しい課題ですが、その分野の専門家やマニアなら簡単に見分けがつきます。専門誌は、その世界では圧倒的な訴求力があります。一般誌は、部数が多く通信販売やブランドの浸透に効果的ですが、価格が高めです。

【媒体の発行社・出版社にコンタクトを取ります】

雑誌の編集部と発行会社が別な場合もありますので、気に入った記事がある本を選んで、編集部に電話します。この際、新製品の記事扱いを依頼します。PRは記事として書いてもらうのが一番効果的です。
 次に、「広告を出したい」と伝えますと広告に関する営業担当者が出てきます。広告は有料ですので、雑誌社にとっては大きな収益源です。彼らはつねに新規参入する広告主を探しています。
 編集記者が広告に関する営業担当者とともに来社しますので、紹介記事の取材と同時に広告予算の見積もりを依頼します。

【広告の中身を作ります】

宣伝するには、製品の機能説明と写真、仕様・データなどが必要です。物によっては実際の使用例や人物への着用例なども必要です。
 また、商品のネーミングや、パッケージデザイン、広告のキャッチフレーズやコピー、宣伝文句、ポスターの絵柄など、美的センスが要求される場面となります。社内に適任者がいない場合は、雑誌社に応援を依頼します。出版社が大きい場合は、なじみの広告会社を紹介される場合もあります。

【広告代理店を探します】

この段階では早めにプロを依頼します。総額の予算設定も不可欠です。
 写真撮影だけでもワンカット数万円から、スタジオ撮影やロケなどともなれば、百万円単位となります。一見無駄な代理店マージンの発生のように取られがちですが、はじめて広告を行うような宣伝ノウハウのない状況でしたら、結局のところ安くつきます。
 予算を話し、広告計画の作成を依頼します。

【広告計画に基づき実行します】

  • 新製品の発表会→取材→記事掲載という流れは「広報」として無料扱いです。
  • 広告原稿の制作→媒体購買→掲載という流れは「広告」として有料扱いです。
  • できるだけ反響を測定できるように、資料請求券、クーポン券などを刷り込みます。
  • デジタル広告との融合を図るなら、二次元バーコード(QR)、URLを記載します。
  • 単発では効果が激減します。最低でも隔月での広告掲載は必要です。
  • 月刊誌なら年間の掲載12回を維持できるように、広告予算を事前に組み立てます。

【広告だけでは物は売れません】

商品が最終的に消費者に選ばれて、販売として成果を上げるためには、広告だけに頼っては数字が上がりません。広告は情報を伝える手段ですが、商品の中身の完成度を上げない限り販売が継続することはありえません。営業や売り方が悪いから物が売れないと嘆くよりも、さかのぼって考えて、商品コンセプトや開発方法、あるいは価格設定など、販売促進のあり方以前に問題点を含むケースも多くみられます。

関連情報
<社団法人日本雑誌協会>
http://www.j-magazine.or.jp/
<社団法人日本雑誌広告協会>
http://www.zakko.or.jp/
<社団法人日本広告業協会>
http://www.jaaa.ne.jp/
回答者
中小企業診断士 内藤 博

2009年12月 3日更新


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