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知的財産

Q604.特許の出願を増やす方法を教えてください。
当社は今後、技術重視の会社にする方針です。社内開発者の特許意識を高めて出願を増やしたいと思っています。特許出願を進めるためには、どのような方法があるでしょうか。

A.特許意識を高めるためには、「リエゾンマン制度」により社内の核となる特許出願の推進人材(リエゾンマン)を育成する方法のほか、「発明提案制度」を設けることによる制度的な推進や、設計者に出願報奨金などのインセンティブを与える方法などがあります。

【特許意識の高揚と出願の推進】

特許意識を高めるためには、会社の規模にもよりますが、まず社内に特許出願の推進の核となる人物(リエゾンマン)を育成し、その人を中心にして、各設計者の特許意識を高めて行くとよいでしょう。この方法は、主に大企業や中堅企業で採用している方法ですが、会社の規模に合わせて実施することが可能です。なお、多くの発明提案がされたときには、その中から特許出願する案件を絞る必要があります。以下に、その制度の概要を説明します。

【特許出願推進のための社内制度】

1.リエゾンマン制度

全社員の特許意識を高めるには組織的に行うことが大切です。まずはグループ単位で核となる人物(リエゾンマン)を育成します。その人を中心に、徐々に他の社員にも裾野を広げ、会社全体の特許意識を高めて行きます。

リエゾンマンの特許知識を高める方法の一例として、一般社団法人発明推進協会が国から受託して実施する知的財産権制度説明会(初心者向け、実務者向け)が挙げられます。この説明会は毎年各地で開催され、参加費も無料ですので、利用されるとよいでしょう。特許庁のホームページより、説明会のテキストをダウンロードし、閲覧することも可能です。

2.発明提案制度

次に発明件数を増やす方法として、社内に発明提案制度を設けることが有効です。発明提案制度とは、社員が職務に関する発明を会社に届け、その発明が特許出願された場合には、会社から報奨金が支払われる制度です。出願された発明が登録になったときや、他社にライセンスした場合にも報奨金を支払うようにしますが、特許規定で発明提案の推進や出願、発明者の権利(職務発明について)、発明者への報奨金(インセンティブ)などを明確にしておく必要があります。

この制度により、社員のモチベーションアップや、発明件数の増加やより質の高い発明がなされることが期待できます。

3.その他

グループごとに1人のリエゾンマンを育成したら、グループごとに提案書を何件提出するかの目標を設定するとよいでしょう。たとえば、10人のグループで1年間に20件の提案書を目標としたら、1人当たり年間2件となり、半期に1件程度の提案書を書く計算となります。これに合わせて、グループ内で半期に一度、特許発掘会議などを開いて、埋もれている発明がないかを、リエゾンマンを中心に話し合う機会を設けるのもよいでしょう。

【出願件数が増えたとき】

社内の特許意識の高まりにより提案書の件数が増えてきたら、出願する案件を絞り無駄な特許出願を減らして、出願費用を削減する必要があります。自社の製品に実施されている技術であるのか、または単なるアイデアであるのかなどが判断する材料となります。 また、すでに他社が出願済みの技術であるかどうかは、Q304を参考にして出願前に調査してください。

関連情報
<知的財産権説明会(セミナー)>(発明推進協会)
http://www.jiii.or.jp/shibu_topics.html
回答者
中小企業診断士 渡辺 英男
渡辺経営コンサルティング 代表)

2016年3月22日更新


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