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人事制度と労務管理
- Q182.成長企業になるための人事制度改革のポイントを教えてください。
- 利益体質の企業づくりに努めてきました。最後の仕上げとして、人事制度の改定を行いたいと考えております。その留意点を教えてください。
A.1.人事戦略の構築、2.人件費の確定、3.人事制度の骨格づくり、4.外部専門家の活用の4点に留意して進めてください。なお、外部専門家を活用する場合、中小企業基盤整備機構などが行う専門家派遣事業を活用するとよいでしょう。
人事制度の改定にあたっては、以下の4つの点に留意してください。
【人事戦略の構築】
まず、自社が今後、どのような事業領域で、どのように成長・発展しようとしているのか、どのような企業になろうとしているのか、そして、そのために、どのような人事戦略をとる必要があるのかなどについて検討します。
とくに、自社にとっての「コア人材」とは、どのような人材なのか、また、パートや派遣社員など人材のアウトソーシング化の可否や女性・高年齢者の活用など、自社の将来を見据えて、人事戦略を再構築する必要があります。
【人件費の確定】
次に、自社の中・長期の利益計画の中で、将来的に人件費枠をどの程度確保できるのか、それをどのような形で、どのように社員に配分するのかなどを検討する必要があります。人件費を増やすことができるか否かは、制度づくりに大きな影響を与えます。また、厳しい時代が続きますので、できるだけ業績に連動できるような制度にしたいものです。
【人事制度の骨格づくり】
3番目は、人事制度の骨格についてです。その際、人事制度のサブ・システムである「現行の資格制度」、「処遇(賃金・職位など)制度」、「人事考課制度」、「能力開発制度」などについて、「刺激性」、「公正性」、「納得性」といった3つの視点で検討して見ると、新しい制度のデザインが見えてきます。3つの視点とは、
- 「刺激性」とは、メリハリをきかせる、信賞必罰、貢献度によって差をつける
- 「公正性」は恣意的ではない、透明度を高める、オープンな制度
- 「納得性」は合理的・論理的に説明できる、多くの社員に理解が得られる
といった視点です。
能力主義、成果主義が叫ばれていますが、自社にとっての「能力」、「成果」は、どのようなことをいうのか、どのように判定するのかなどを明確にできなければ、能力・成果主義人事や年俸制などは導入できませんし、社員の理解も得られません。「刺激性」、「公正性」、「納得性」の追求は、組織活力の高揚につながるでしょう。
【外部専門家の活用】
最後に、経営コンサルタントの活用、社内プロジェクトの組成など導入体制や導入スケジュールなどを決める必要があります。じっくり時間をかけ、十分な検討をしたいものです。中小企業基盤整備機構や都道府県等中小企業支援センターでは、中小企業の経営革新を支援する専門家を派遣する事業があり、専門家派遣にかかる費用の一部を負担してくれます。詳しくは、中小企業基盤整備機構や都道府県等中小企業支援センターでご確認ください。
- 関連情報
- <都道府県等中小企業支援センター>(中小企業庁)
http://www.chusho.meti.go.jp/soudan/todou_sien.html - <経営相談・支援>(中小企業基盤整備機構)
http://www.smrj.go.jp/venture/consult/index.html - 回答者
- 中小企業政策研究会
2011年1月17日更新
人事制度と労務管理
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