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情報システムの活用

Q1109.ローカルベンチマークについて教えてください。
機械工具を取り扱う商社です。販売先に対する与信を強化したいと考えていますが、「ローカルベンチマークを使ってみては?」との声を聞きました。ローカルベンチマークとはどのようなものでしょうか。

A.ローカルベンチマークは、企業の経営状態を把握するツールとして、企業の経営者等や金融機関・支援機関等が企業の状態を把握し、双方が同じ目線で対話を行うための基本的な枠組みで、事業性評価の「入口」としての活用が期待されているものです。

ローカルベンチマークは、経済産業省が発表した「企業の健康診断ツール」です。指定されたフォーマットに、6つの指標からなる「財務情報」と4つの視点からなる「非財務情報」を入力して企業の経営状態を把握し、早期の対話や支援につなげていきます。自社の経営状況を業界平均と照らし合わせ、下回っている指標を改善する、という使い方も1つの方法です。各指標・視点の内容は、以下のとおりです。

【財務情報:6つの指標】

  • 売上増加率(売上持続性):前年に比べて売上がどれだけ増加しているかを、業界平均値から見る。
  • 営業利益率(収益性):売上高に対する営業利益率を、業界平均値から見る。
  • 労働生産性(生産性):営業利益額を従業員で割った額を、業界平均値から見る。
  • EBITDA有利子負債倍率(健全性):借入金から現金預金を差し引いた額を(営業利益額+減価償却費)で割った額について、業界平均値から見る。
  • 営業運転資本回転期間(効率性):売上債権(売掛金+受取手形)と棚卸資産から買入債務(買掛金+支払手形)を引いた額を月商売上で割った額について、業界平均値から見る。
  • 自己資本比率(安全性):純資産を(負債+純資産)で割った額について、業界平均値から見る。

【非財務情報:4つの視点】

  • 経営者への着目:経営者自身について、ビジョン、経営理念、後継者の有無について
  • 事業への着目:企業及び事業沿革、技術力、販売力の強みと弱み、ITの能力、イノベーションを生み出せているかについて
  • 関係者への着目:企業を取り巻く環境(市場規模・シェア、競合他社との比較、顧客リピート率、主力取引先企業の推移、従業員定着率、勤務日数、平均給与、取引金融機関数とその推移)について
  • 内部管理体制への着目:組織体制、経営目標の有無や共有状況、社内会議の実施状況、人事育成の方法やシステムについて

【経営力向上計画への活用】

ローカルベンチマークは企業の経営状況を客観的に見る指標ですが、経営力向上計画の「4.現状認識」における「自社の経営状況」に活用することができますので、併せてご活用ください。

図1 ローカルベンチマーク財務分析診断結果例
関連情報
<ローカルベンチマーク>(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/
回答者
中小企業診断士 小野寺 義明

2016年10月19日更新

情報システムの活用


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