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変わる大手企業の購買戦略


売価の下落をしのぐコストダウンの実現【Case.12 NEC】

各部署の幹部が集まり、ハード部品の標準化に向けて情報交換を重ねる。

各部署の幹部が集まり、ハード部品の標準化に向けて情報交換を重ねる。

NECはパソコンをはじめ、ハードウエアに使う資材の集中購買拡大、ソフトウエア開発でのパートナー企業の集約など、全社レベルで調達改革を進めている。厳しい経営環境が続く中、主要な調達先との関係を強化するとともに、グローバルでの購買体制を整え、徹底した原価低減を目指している。

NECの資材の調達先は約2万社。調達金額は約2兆円に上る。海外の調達ネットワークとして10拠点を開設、中国からパソコンの部材やモニター、米国からは半導体やネットワーク機器、欧州からは基地局向けの設備や無線部品などをそれぞれ調達している。日本向けだけでなく、海外の生産拠点向けにも購買活動を展開している。現在、調達先の上位500社で調達金額全体の75%を占めている。「今後は上位300社で同じぐらいの比率を占めるよう、調達の集約化を進める」(戸塚靖雄支配人)考えだ。

ハードに使う資材の調達では、半導体やハードディスク駆動装置(HDD)、電気部品などの集中購買を強化している。ハード関連の資材が調達金額の約6割を占め、パソコンなどの製品価格も下落が続いているためだ。集中購買で交渉力を高め、コストダウンにつなげる。

ソフトウエア開発のパートナー企業と交流会を開く

ソフトウエア開発のパートナー企業と交流会を開く

また、電源やコンデンサーには全社統一の認定制度を設け、品質を維持しながら調達先を絞り込んでいる。海外拠点でも価格や納期の交渉、各国の調達関連の情報収集とともに、サプライヤーの工場監査や出荷前検査などを実施している。

さらに、総合ITベンダーとして強化しているのが、システム構築(SI)やソフトの原価低減活動。NECと連携して開発の効率化や品質向上に取り組む企業を「認定パートナー」として130社程度選定。1社当たりの発注額を大幅に増やし、コストの軽減効果を共有できるとしている。

海外の現地法人や中国の認定パートナーを活用したソフト開発なども拡大する方針だ。これまで開発の下流工程を中心に委託してきたが、上流工程の発注も進める。2010年度は08年度に比べ、SI事業ベースで海外拠点の活用を倍増させたいとしている。

ソフトの調達では、契約が複雑化しているライセンス利用のソフトの購買が増える見通し。NECは調達先のトップが米マイクロソフト。「豊富な契約ノウハウを持つ人材を育成してソフトの購買に生かす」(同)考えだ。

調達のポイント

ハード・ソフト両面で調達コストの軽減狙う

NECは海外の調達ネットワークとして多拠点を展開し、このうち中国には北京や上海、大連など6拠点を配置している。価格や納期の交渉、各国の調達関連の情報収集に加え、サプライヤーの工場監査などを実施し、原価低減と品質維持の両立を目指している。
 ハードウエアに使う資材の調達では、半導体やハードディスク駆動装置(HDD)などの集中購買を強化。製品価格の下落に対応するため、1社当たりの調達量を増やすことで、交渉力を高めてコストダウンにつなげる。
 ソフトウエア開発でもパートナー企業の集約を進めており、130社程度を選定している「認定パートナー」に重点的に発注している。併せて海外の現地法人なども活用することで、調達コストの軽減を狙う。


掲載日:2010年2月16日

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