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変わる大手企業の購買戦略


調達部品を3割削減、発注ロット増やして量産効果引き出す【Case.3 ジヤトコ】

秋場徹常務執行役員

秋場徹常務執行役員

ジヤトコが手がける自動変速機(AT)や無段変速機(CVT)の構成部品は500〜1200点。すべての機種の変速機で使われる部品を合計すると数万点になる。そのうち60〜70%はサプライヤーからの調達部品だ。
 同社は調達や生産のコストを低減する目的で、変速機の機種を削減し、統合する取組みを始めた。これにより変速機部品の共通化を図り、2009年度内をめどに調達部品を3割強減らす見通しだ。部品1点当たりの発注量が増えるため、量産効果によるコストダウンを見込んでいる。このためサプライヤーの絞り込みや、1点当たりの発注ロットが増えた部品を生産するサプライヤーへの指導を始めた。

中型車向けFF用CVT

中型車向けFF用CVT

08年秋には、調達部門内にあるサプライヤーの現場カイゼン活動を支援する専門グループを強化。専門グループは従来15人程度だったが、08年秋以降から09年春までに段階的に25人に増員した。社内から集めたのは、係長や工長などモノづくりの現場の第一線で働く人材。自動車の減産で現場に人員の余裕があったこともあるが、「社長の号令もあり、特にスキルの高い人材が集まっている」(秋場徹常務執行役員調達部門担当調達プロジェクトセンター長)という。
 25人を8チームに分け、主要メーカーだけで100社以上になるサプライヤーを巡回している。徹底して行っているのが、工程設計と設備設計の見直しだ。工場を根本から見直し、動作のムダ取りや、工程の統合などを提案する。「在庫と不良率を限界まで減らし、コスト削減することを目指している」(同)と、サプライヤーと一緒に汗をかき、最適な調達体制の構築を急ぐ。
 さらに同社は、過剰品質によるムダの削減にも取り組んでいる。「傷なきこと」などあいまいな品質基準を見直し、サプライヤーに対して求める部品の基準や規格を明確にする。これもコスト削減につながる取り組みだ。

サプライヤーの工場へ行き現場カイゼン活動に取り組む

サプライヤーの工場へ行き現場カイゼン活動に取り組む

変速機は搭載車種や販売地域などにより、同タイプのものでも、求められる性能・仕様が微妙に異なる。同社は国内外の多様な自動車メーカーに製品を納めており、変速機の機種数は増える一方だった。そこで自動車メーカーと開発段階から協力し、多少の違いには機種を変えずにシステム制御で対応する手法を確立。大幅な機種数削減を可能にした。現在は中型車向けCVTなど主力機で取り組んでいる。今後はATも含めたすべての変速機で行う方針で、サプライヤーは競争力の強化が急務となっている。

調達のポイント

コスト削減に役立つ新技術の提案を

ジヤトコのサプライヤーは中小まで含めると400社程度になる。現在はこの中から選別が進められている状況で、部品の新規受注はかなりの難関となっている。ただ、コスト削減に役立つ新技術や新手法の提案ならば、むしろ好況期よりアプローチしやすい。他社にはない独自の技術・ノウハウを持っているかが鍵になる。


掲載日:2009年7月24日

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