
全国市町村のアンテナショップ![]() 全国市町村のアンテナショップ「とれたて村」 江戸時代、板橋宿として栄え、戦後、やみ市から発展したハッピーロード大山商店街。東武東上線・大山駅よりすぐの立地で、地域型商店街として栄えてきた。2005年、全国市町村のアンテナショップ「とれたて村」を設立。地方発のイベントを数多く開催し、集客力を上げている。 「とれたて村」は日本全国の地方から集めた物産を販売するアンテナショップ。東京都と板橋区の支援を受けて商店街が経営している。地方自治体や商工会、観光物産協会などと直接契約し、店舗での物産品販売、マーケーット情報の提供、各種イベントの支援、観光客誘致など交流支援を行う。現在、全国11の自治体が参加し、地域の物産販売とともに、板橋区との交流を重ねている。 「とれたて村」で販売する商品は、地方で栽培された農産物や、昔から地域で食べられてきた食材や総菜、菓子が中心だ。現在、約1000品目を扱い、「とれたて村」でしか手に入らないものも多い。「田舎のおばあちゃんが細々と作る漬け物」といった素朴な商品に人気がある。地方の生産者のなかには、年に数回、商店街を訪れ、販売を兼ねて交流にやって来る者もいるという。 「地方自治体が運営する従来のアンテナショップと違うのは、土産物ではなく、産地の食材や手作り食品などを主力商品としている点。また、物産の販売だけでなく、地方との交流に重点を置いているのが特長」と同商店街の水野隆司事務局長。 板橋と地方を結ぶ交流支援![]() 地方との交流イベント。山形県鶴岡市から太鼓の演奏チームがやって来た 地方の観光情報や地域情報の発信にも力を入れる。とれたて村の正面にあるイベント広場を提供し、物産イベントや観光イベントを行う。山形県の芋煮会、青森県のねぶた囃子など地方色豊かなものから、足湯温泉や搾乳体験など珍しいイベントを年間30回以上開催。3万人を超える来街者を集めるイベントもある。 特産物の試食販売も人気がある。野菜、果物、鮮魚、茶など、地方の新鮮な特産物を地元の人たちから直接買うことができる。地元の楽器演奏や歌などのパフォーマンスも加わり、商店街は活気付く。 こうしたイベントは、商店街のにぎわい作りとともに、地方の情報発信に貢献し、双方にメリットがある。 一方、板橋区民が地方を訪ねる、産地見学や体験学習も、「通常の観光旅行よりも面白い」と評判が良い。「単なる観光旅行ではなく、地元の人たちと実際に触れ合うのがこのツアーの醍醐味」と水野事務局長。これまでにも、山形県の「花笠まつり」に参加したり、千葉県鴨川市で太巻き寿司作りを体験したり、毎回、地元の人たちと交流し、土地の魅力に触れる体験をしている。 LED照明、FMラジオ局など新しい取り組み同商店街では、これまでさまざまな取り組みを展開し、仕掛けづくりに力を入れてきた。15年ほど前には、商店街の喫茶店の2階にFMラジオ局を開設し、商店街の情報や身近なニュースを発信した。 昨年は商店街に発光ダイオード(LED)照明を導入。これまでの水銀灯からLEDに替えることで、年間のCO2排出量が85%、150トン削減できるようになった。経済産業省の国内クレジット制度の認証を受けて実施したもので、削減分は大手スーパーの西友に販売する。同制度を利用した事例は、商店街としては初めてになる。 「本来、競合関係にある商店街と大型店だが、環境事業を通じて協力していきたい」。双方ともに環境面での連携に積極的な姿勢を示している。 にぎわい作りに意欲的に取り組む同商店街。これからも環境面や防犯設備の向上に努め、さらに快適性、安全性を高めていくという。 東京都板橋区 ハッピーロード大山商店街の概要
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