
![]() 八幡屋商店街 |
海の玄関口![]() 下町風情あふれる八幡屋商店街 大阪の観光地、天保山や海遊館の近くに、下町風情あふれる八幡屋商店街がある。Y字型をした商店街に八幡屋市場と港中央市場が隣接している。11mある広い通路にも各商店がところ狭しと商品陳列を展開。店先で商品をやりとりする様子はまるで市場のよう。食料品、日用品などを取り扱う商店街は地元の人々にとって、日常的なふれあいの場となっている。 1948年に八幡屋市場とほぼ同時期に発足した八幡屋商店街は、大阪港のすぐそばにあり、「海の玄関口」として発展した。しかも当時は1隻の船が100人もの船乗りを抱える時代で、船が就航しては食料や日用品をどっさり買い込んで行った。外国船も多く、韓国、中国、フィリピン人など外国人の行き来も盛んだったという。しかし70年代に入ると対岸の大阪南港が開業。商店街は「海の玄関口」から「海の居間」へと変わり、船乗りたちが商店街まで足を運ぶことはなくなった。 地元客を取り込む![]() 広い通路にもところ狭しと商品を陳列 海からの客がいなくなっても、商店街が地元の人々の買い物場所であることは変わらない。1960年頃からある「スーパーナショナル八幡屋」を中心に、商店街は変わらずにぎわいを見せてきた。しかし港区はキタ・ミナミといった繁華街に電車や車で20分ほどの距離。いくら栄えているからといって、地元客囲い込みの努力を怠っては成り立たない。 八幡屋商店街の角正基理事長は「ひっぱりだこの商店街」をテーマに、商店街を常におもしろい場所にしようとさまざまなイベントを企画してきた。年3回のビッグセールに、8月最終土曜日の夜店は毎年恒例のイベント。07年は世界陸上大阪開催にちなみ、同じく港区にある繁栄商店街と協力して100m走や跳び箱の高さを競うイベント「筋肉商店街」を開催した。また7月の参院選投票日には投票済証を引換券に抽選会を行うなど、時代に合わせたイベントも行っている。 高齢者を大切に最近では少子高齢化の影響で商圏規模約3万4,000人中、60歳以上が1万人となり、必然的に商店街の年齢層も上がった。「年齢層が上がったなら、その年代のお客さんに合ったサービスを提供する必要がある」(角理事長)ということで、高齢者を対象にした新規プランを07年9月からスタートさせた。 プラン内容は60歳以上の人を対象に「ほのぼのカード」を発行し、会員サービスとして地域ボランティアが希望商品の宅配サービスを行うというもの。75歳以上で独り暮らしの人には「ほのぼのカードゴールド」を発行し、宅配サービスに加え、商店街から自宅までの付き添いサービスも行う。また現在の事務所を休憩所として改造し、定期的に落語や健康講座などの出前講座を開催していく予定。これらのプランは大阪市の区役所提案型商店街活性化モデル事業で認定され、区役所と商店街が連携してプランを実施していくことになった。 角理事長は「私自身、商店街を見て回るのが大好きだ。商店街では、なにかおもしろい物が見つかったり、おもしろいことをやっていたりするから」と商店街の魅力を話す。買い物客の立場に立った「ひっぱりだこの商店街」を目指す取り組みはこれからも続く。 大阪市港区 八幡屋商店街の概要
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