
ネオンに彩られたアーチをくぐるとおしゃれな古着屋や輸入雑貨屋が所狭しと軒を連ねる。別名「宇都宮の裏原宿」。異国情緒漂う雰囲気は県内だけでなく隣県の茨城、群馬からも若者客を呼び込んでいる。 宇都宮ユニオン通り商店街は繁華街の入り口、東武宇都宮駅から東京街道を挟んだところにある。約400mの直線には昔ながらの酒屋や理容店が点在する。だが、今の商店街の中心となっているのは若者向けファッションやアクセサリーを扱う店だ。 どん底からの再生![]() おしゃれな店が立ち並ぶ 80年代後半まではどこにでもある普通の商店街だった。近くにはアーケードをもつ大型商店街のほかに、百貨店が3店。これらに客足を奪われ、一時はピンチに陥った。このため1992年に宇都宮ユニオン通り商店街振興組合を作り、対策に乗り出した。入り口にアーチをかけ、統一感ある街灯や路地に改修。客足を取り戻すためにさまざまなイベントも始めた。その一つがサンバカーニバルだ。同振興組合の吉川茂男理事長は「肝心の買い物客は集まらなかった」と苦笑いするが、来客数の回復に結びついた。 その後も趣向を凝らした取り組みを続け、この10年で徐々に今の姿に生まれ変わった。店主の高齢化が進み、テナント業に移る店が増えていた。そんな中ある雑貨屋が代替わりを機に輸入雑貨に転換したところ成功。それをきっかけに自分の店を求める若手が集まり、合わせるように若者客がやってきた。高校生の通学路にもなっているため、流行に敏感な彼らの心をつかんだ。 かつてのライバルと協力![]() 道を挟んでそびえる東武宇都宮百貨店 ファッションの街らしいイベントが好評を得ている。秋に開催する「ハロウィンフェスタinユニオン」は恒例行事として定着した。参加者たちが変装・仮装してフリーマーケットを開く。開催期間はアニメのキャラクターなどコスプレ衣装に身を包んだ若者たちであふれかえる。 また「中心街の活性化」をテーマに周辺商業地域との連携にも取り組み始めた。現在、宇都宮は郊外型ショッピングモールの出店が相次いでいる。このため、かつてのライバルだった宇都宮東武百貨店、周辺の商店街と組み「みやヒルズどっとこむ」を組織し、スタンプラリーなどを実施し対抗する。吉川茂男理事長は「郊外店には負ていられない」と知恵とパワーを結集する。 店舗配置の見直しを手軽に出店できる入居条件が空き店舗を出さない秘訣となっている。店舗としては小さめの10〜15坪が主流。家賃も周辺相場より安い。このため"自分の城"を求めて「まずは宇都宮ユニオンで」という出店希望者が多い。ある店が閉店しても、常に入居希望者があり新たなオーナーがやってくる。毎年5件程度の入れ替えがあり、活性化に一役買っている。 今の悩みは「駐車場と休憩場がない」こと。気軽に見て歩くにはいいが、休める喫茶店やハンバーガーショップはない。徒歩でやってくる高齢のなじみ客も多い。今後は「来客者にやさしい商店街」になるため、店舗配置のバランスにも気を配る考えだ。 栃木県宇都宮市 宇都宮ユニオン通り商店街の概要
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