
盛り上がる月例催事・弁天ワッセ前橋市中心地に位置する9つある商店街の一つ「弁天通り商店街」(荒木博一理事長)は、全長約180mの通りに、およそ30店舗が軒を連ねる小規模なアーケード通りだ。 この180mのアーケードも毎月3日に開かれる弁天ワッセに多くの人が集まるようになってきた。 かつては県都としてにぎわった中心街だが、1980年代後半から大型百貨店などが相次ぎ撤退。大きな求心力の一つを失った中心地では現在、平日、休日を問わず人通りは少ない。弁天通り商店街でも80年代後半から客数が減少し、店舗数は70年ごろの最盛期に比べ、一時は7割程度まで減った。それから約15年間にわたり、ほぼ「シャッター通り」と化していった。 そうした弁天通りにも毎月3日に、にぎわいが戻る。大蓮寺の門前町として生まれ同商店街。その大蓮寺弁財天の縁日(3日)にあわせ、04年から月例の催事「弁天ワッセ」を開催している。縁日の雰囲気を取り込み、音楽行事や催事限定の物販などを行う。 「最高で約1万人が集まった」(荒木理事長)という盛況だ。そして、この催事が「(弁天通りに)店舗数が増えるきっかけになった」(同理事長)。05年に店舗数が最盛期程度に回復し、むしろ「出店希望者が来るが、物件が足りない(同)」状況にまでなっている。 若者の出店を支援![]() 多くに人でにぎわう、毎月3日の催事「弁天ワッセ」 04年から店舗に併設する住居スペースへの転居を条件に、事業意欲の高い若者に空き店舗を低賃料で貸す試みを始めた。「最初は半信半疑だった」(同理事長)計画だったが、これまでに7店舗の開店にこぎ着けた。 06年5月には「弁天通り青年会」(新井規之会長)を発足。商店街のホームページ開設やイベントの開催など、若い店主を中心にした取り組みを活発化させている。さらに、新しい商店主に共感する若者が周辺に移り住むなど、思わぬ波及効果も生んでいる。 こうした取り組みの一方で、商店街の人通りが少ない状況には変わりなく、官民一体となった地域活性化が求められるところだ。「客数の増加には一商店街の努力だけでは限度がある。公の街づくり構想があってこそ」と荒木理事長は語る。 幸いにして前橋市などは中心市街地の活性化に意欲的だ。中心地から撤退した百貨店の空き店舗に専門学校を誘致する計画があり、08年度春の開校を目指している。 月例催事と若い店主で活性化弁天通り商店街では約20年ほど前、周辺の大型商業施設の相次ぐ撤退と歩調を合わせるように客数が減った。余儀なく閉鎖する店舗も当時多く、最盛期と比較して、約3割程度の店が閉鎖されたという。現在は月例の催事と若者への新規店舗開店支援によって再生を目指している。05年からは門前町としての魅力を生かし、商店街の中にある寺の縁日に合わせ毎月3日に催事を開催している。 若者への出店支援は、空き店舗を低賃料で貸し与えるなどの内容だ。より腰を据えた事業が営めるようにと、出店時の条件として、空き物件内の住居に居住することを掲げた。しかし人通りは催事開催日を除いて少なく、また店主の高齢化など課題も残る。 群馬県前橋市 弁天通り商店街の概要
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