
勉強会で結束松山中央商店街は戦前の銀天街と大街道の2つの商店街が前身。戦災で焼失したが、1946年の三越松山支店(現=三越松山店)が開業すると街の再生が加速していった。 今では松山大街道商店街、大街道中央商店街、松山銀天街第一商店街、松山銀天街商店街と、それに銀天街入り口のまつちかタウンの計5商店街で巨大な1つのショッピング街を形成している。しかし郊外型大型店の進出や交通アクセスへの遅れなどから、年間通行量は91年の26万9,000人をピークに年々減少している。 最大の危機と感じた5商店街は結束し、02年から3年間、経済産業省の支援で自らが主体となり1つの商業施設と見立てた活性化策「商店街マネジメント対策事業」を実施した。「結束できたのは、それ以前から行政担当者などと勉強会があったから。われわれの視野を広げ行政の活用法も教えてくれた」(まちづくり松山・日野二郎社長)と、行政との交流の必要性を語る。 新会社・まちづくり松山を設立![]() 内子の農家で採れた新鮮野菜や果実、手作りお菓子などが人気の道の駅「フレッシュパークからり」 具体的な施策としては、店舗に中小企業診断士を派遣し経営支援する「個店支援事業」や県内各地の特産品や文化を紹介する「県産品フェスタ」など7事業を展開し、今でも6つの事業を継続中だ。 結果、05年7月に新会社『まちづくり松山』を設立した。「通行量の減少傾向も改善された」(同)と胸を張る。 同社は商店街の道路空間を活用した広告事業で収益をあげ、それを原資として継続的に商店街の活性化を図るというユニークな企業だ。課題に大型商業施設の誘致、自転車を中心とした交通アクセスの拡充、条例による規制の緩和要請などを掲げている。「まちづくりを進めるうえで土台は整った。これからはどう維持、発展させていくかだが、まだまだ活性化できる」(同)と自信のほどをみせる。 現在、さらなる活性化を模索している商店街には「まず商店街が1つにまとまること。そして地域住民や行政を巻き込んでから活性化策を考える。商店街だけでは活性化はできないのだから」(同)とエールを送る。 愛媛県を代表する商店街松山中央商店街は松山都心市街地の中央に位置する。南北に伸びる大街道と東西に伸びる銀天街などで構成し、L字型をしている。全長約1kmの両端周辺には、北側に「三越松山店」が、西側には「いよてつ高島屋」があるほか、松山城や坂の上の雲ミュージアム(07年4月開館)などが存在する。 銀天街は53年、大街道は82年にアーケードを設置し、現在は全蓋(ぜんがい)式アーケードで商店街が連なっている。周辺に3大学11高校を抱え、市内中心部にコンパクトに集積しているのが強みだが、自動車による流入人口が少ないのが弱点でもある。 都市圏人口は約60万人、商圏人口は今治市や新居浜市などを含めると80万人にも達し、松山市周辺のみならず、愛媛県を代表する商店街だ。 愛媛県 松山市 松山中央商店街の概要
|