
臨海工業地の発展とともに成長大分市の臨海工業地帯に近く、住友化学や昭和電工などの社員と家族の買い物の場として発展してきた鶴崎商店街連合会。だが車社会の進展と郊外型大型店の開業などから客足は細り、商店街は年々寂れていった。そこで抜本的に商店街を立て直そうと2006年度から事業に着手、周辺に住む新旧の住民が融合するコミュニティー商店街を目指している。 鶴崎地区は大分市にありながら、江戸時代は肥後藩の飛び地で、独自の町文化を形成した。その名残が毎年7月23日に開催される「二十三夜祭」。鶴崎を肥後藩の飛び地とした加藤清正公をしのぶ祭りで約400年の歴史を持つ。当日は国道197号線を歩行者天国にし、多数の夜店が出店、約2万人が参加する。 住民のニーズを今後の商店街づくりに生かす
調査では「駐車場がない」「魅力ある店舗がない」などの課題が浮き彫りになったほか、飲食や理美容に関しては、比較的利用度が高いことがわかった。この調査を基に決定した方向性は、食に特化した街づくり、新しい商店街づくり、大野川沿いの町との連携の三つ。これを基本方針に今後、施策を展開する。 鶴崎地区周辺は大規模な工場が04年に稼働し、人口は増加傾向にある。ただ新たに住み始めた人は「商店街をあまり利用しない」(同)という。大分鶴崎商店街連合会は、まずは商店街を知ってもらうことが先決と、07年度に食と地域連携にスポットを当てたイベントを月1回程度の割合で開催する予定だ。06年度に試験的に1度開いたところ、大変盛況だったという。まずはこうしたイベントに住民を呼び込むことで新旧住民の融合を図り、地域コミュニティーの場としても商店街を活用していく考えだ。 スーパーとも共同歩調鶴崎地区は大分市中心部から車で約30分の場所に位置する。大分市は64年に、新産業都市の指定を受け、鶴崎から近い埋め立て地などに住友化学大分工場、昭和電工大分コンビナート、九州石油九州製油所が70年以降相次いで進出した。この工場で働く社員と家族が鶴崎周辺に住居を構え、鶴崎商店街連合会も活況を呈した。当時は鶴崎以外からも多くの人が買い物に訪れたという。 次第にシャッターを閉める店が増え、寂しくなった商店街。だがキヤノンが近隣地に大型工場を稼働させ、さらに新たな大型工場がまもなく稼働することから商圏人口は増加傾向にある。このチャンスを生かそうと本腰を入れて商店街復興に取り組み始めた。商店街の中にある食品スーパーも商店街の取り組みに理解を示し、共同歩調をとっている。後は商店街の各店がいかに本気になって再興に取り組むかが商店街復興のカギとなる。 大分県大分市 鶴崎商店街の概要
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