
4月から店舗PR用DVDを作成清水駅前銀座商店街は個店支援に本格的に取り組み始めた。これまでは各店舗に「自分の店のことを他人にとやかく言われたくない」という思いが強く難しかった。そのためイベント開催など商店街全体での事業がメーンだった。しかし客の商店街離れを食い止めるには個店活性化が不可欠として、意欲のある店舗の支援に乗り出した。 2005年度に行った「繁盛店モデル事業」はその第1弾。中小企業診断士の高橋幸司氏を招き、参加した5店舗を改善した。具体的な改善策は掃除の徹底や客が入店しやすくなる工夫などだった。 同商店街振興組合の池田昇理事長が経営する婦人洋服店では店頭に「見るだけ歓迎」と書いた看板を設置、店員もそう声をかけるようにした。池田理事長は「自分になかった考えで、効果があるのかと半信半疑で始めた」と明かす。ふたを開けてみれば、来客数は増加、単月の売上高も2〜3割増えた。中には、年間売上高が1.5倍に増えた店舗もあった。 第2段は06年おおみそかの「NHK紅白歌合戦」に絡め、赤と白それぞれの商品券(500円)を来店者に配布し、勝った方の商品券が利用できるイベントを企画した。これには10店舗が参加した。さらに第3段も準備中で、店舗PR用DVDを作成、配布する事業を07年4月から始める計画だ。「チラシ広告より高いPR効果が見込める」(池田理事長)と各店舗が店頭などで配布する。 高齢者にやさしい商店街づくり
また00年度に始めた「ハートフル事業」では自転車やショッピングカート、高齢者向け電動カートなどの移動機器を無料で貸し出している。客は商店街内に置かれているそれらを自由に使え、利便性が向上する。「特に高齢者に好評」(同)とし、「客にやさしい商店街」を目指している。 組合が機能を果たし変化に対応清水駅前銀座商店街の店舗数は現在104店。空き店舗数は14店で、最近は増えていない。冷凍マグロの水揚げ量日本一を誇る清水港が近くにあり、マグロ関連のイベントを売りにしている。 同商店街振興組合が個店支援など相次ぎ新事業に取り組めるのは組合組織がしっかりしているからにほかならない。強い組織力を築けたのは97年度に、役員の選挙制度を導入したことが大きかった。それまで役員は「ほとんど当番制だった」(池田昇理事長)。商店街自体が活気ある時代はそれでもよかったが、時代が変われば、組合自体もそれに対応しなければならない。 そこで選挙制を導入、理事長を含めた役員の定数も半分の10人とスリム化した。さらに任期を1年から2年に延ばし、腰を据えて組織運営ができるようになった。 静岡県静岡市 清水駅前銀座商店街の概要
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