
活性化へイメージアップ熊本市の繁華街にある上通商店街は、熊本を代表する商店街だ。その振興組合で構成する上通商栄会(泉冬星会長)は、さまざまな事業やイベントを展開し、商店街を活性化してきた。きっかけは25年前に行ったアンケートだ。「我々は文化的、クラシックな雰囲気」(泉会長)と思っていた商店街が回答者から古い、汚い、暗いと指摘された。泉会長らはがくぜんとした。そこで、まずイメージアップ作戦を展開することにした。
第2ステージは顧客化への行動。上通ファンクラブをつくり、さまざまなサービスを行った。それを利用して各店舗の割引マップを配ったり、文化・教育講座「上通塾」や映画の試写会を開くなどした。 商店街初の電子マネーサービス開始そして第3ステージはデータ化である。2003年10月には電子マネー「Edy(エディー)」を「国内の商店街として初めて」(同)サービスを始めた。その後、Edyを携帯で使える「おさいふ携帯」、現金なしで決済し、後で電話代として請求される「ID」、電子コイン「クイックペイ」などのサービスを次々と加えた。これらは顧客サービスになると同時に、全日空やドコモなどの大手企業と提携することで、PR効果は絶大だ。 こうした取り組みを展開してきたものの「若干だが、通行客はまだ減り続けている」(同)という。ただ大型郊外店の進出により、もっと減少する他の商店街に比べ健闘していることは事実だ。 上通商店街のモットーは「我々自身の努力でイノベーションを続ける」(同)。今後は第4ステージの取り組みとして幅広い連携を模索している。06年2月には周辺6商協で「すきたい熊本協議会」を設立した。自らの商店街と協議会そして他分野の企業、行政、大学などを巻き込んで、周辺地域全体が浮揚する事業、イベントを実施していく方針だ。 文化・歴史の雰囲気を維持
現在は各種の活性化策で個性的な商店街として注目を集める。またアーケード外に古着屋が、裏通りに飲食店が増えて新しい客層ができつつある。2年前には、商店街に熊本大学工学部の実践教育施設「街中工房」が開設された。学生が多く文化的な商店街という昔からのイメージにぴったりの施設だ。 また商店街の歴史をまとめた「上通新書・街は記憶する」を出版した。先進的な取り組みだけでなく街の歴史を大切にするのが上通商店街だ。 熊本県熊本市 上通商店街の概要
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