
南九州随一の商店街鹿児島市の中央地区商店街は「天文館」の名称で親しまれ、南九州随一の商店街として発展してきた。その振興組合連合会(有馬勝正理事長)は、天文館地区の11商店街(約580会員)で構成する。2004年3月には九州新幹線が部分開業し、これから大型商業施設の攻勢も本格化しそうだ。そんな中で中央地区商店街はどう対応しているのか。 同連合会の商店街振興策は、さまざまな方向から実行されてきた。まず顧客に直接利益を与えるフリーチケット事業。例えば3000円の買い物をすると100円のチケットを与える。チケットはバス、市電、駐車場などに使える。「チケットをあげる条件は会員によって違う」(有馬理事長)。3年前には電子マネー「Edyカード」も導入した。 サードプレイスに
駐車場の確保にも熱心だ。鹿児島市役所の立体駐車場を土・日・祝日に借り受けた。市役所の了解を得るまで1年半かかった。また小学生と一緒に天文館マップを作るなど商店街振興に知恵を絞っている。 こうしたイベントや事業を行っても「お客さんは戻るけれど、売り上げには結びつかない」(同)という。有馬理事長の試算によると、11商店街の02年度売上高は約2100億円だった。だが現在は1700億〜1800億円。やはり04年の大型ショッピングセンター「アミュプラザ」開業の影響を受けている。 今後の商店街振興のためには「マーケティングに基づいて必要なものを引っ張ってくる力」(同)を強調する。その力はリーダーであり街づくりを語れる人。必要なものは歴史・文化を踏まえた新しいカルチャーであり、家庭と職場とは違うサードプレイス(くつろげる場所)。そうしたイメージによって今後の振興策を練っている。 その名がとどろく天文館
課題は本格化する大型SCの進出。地理的条件や地形の関係で大型SCの進出は遅れたが、鹿児島中央駅のターミナルビルに「アミュプラザ鹿児島」が開業。07年秋にはジャスコが核店舗の大型SCが開業する。これにどう対応するかだ。 鹿児島県鹿児島市 鹿児島市天文館・中央地区商店街の概要
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