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にぎわい商店街

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沖縄の古き良き伝統を残す
平和通り商店街[沖縄県那覇市]


平和通り商店街

親しまれる庶民的な街

沖縄に「シーブン」という言葉がある。何かを上乗せしてあげるという意味で、相対売りのサービス精神をよく現している。肉屋に地元客が来店すると、「家のもんはみんな元気かぁ」に始まり、最後は肉の量を少し多くしてあげる。こんな古き良き沖縄の伝統を残しているのが、那覇市平和通り商店街である。

終戦直後は米軍の物資置き場になって、沖縄復興のため米軍が住民に居住地を割り当てたことから歴史は始まる。住民は生きるために食べなければならない。やがてバラックの店が並ぶようになり、店頭では米軍から放出された小麦粉や缶詰が売られ、鉄兜で煮炊きする光景がみられた。

戦後の荒廃のなかで産声を上げてから地域密着を強みに発展。地元民には「マチグァー」(庶民的な町)の愛称で親しまれてきた。商店街の活性化には組織の体質強化が必要との判断から、79年には「那覇市平和通り商店街振興組合」が発足した。現在は沖縄ブームも手伝って一日の通行量は休日ともなると2万人(平成15年)を超え、県内最大規模になっている。新たな課題も浮上している。7〜8年前から観光客の割合が高まり、現在、午前中は7割を占めるほど。観光客の増加に伴って、商店街の入口付近は土産物店が軒を連ねるようになり、その割合は全店舗の3割に達する。このまま増加が続けば「マチグァー」の趣が薄れ、観光資源としての魅力にも影響しかねない。

活性化に琉球かすりも活用

「地元客は10年前に比べ半減した」(高良盛介・同商店街振興組合理事長)。観光客目当ての店が増えれば、地元客の足は遠のくことになる。那覇市街に通じる幹線道にはくさびを打つように大型ショッピングセンターが建設され、地元客離れに追い打ちをかける。組合では長年の懸案である専用駐車場建設の遅れが一番の要因と見ている。

商店街の活性化には沖縄の伝統を生かした商品づくりもカギ。その取り組みが一部で始まっている。商店街の中程に店を構えるファッションハウスK・Rでは、琉球絣や宮古上布の古布をブラウスや「かりゆしウェア」に仕立て直し、看板商品にしている。「売れ筋は1万2000〜1万3000円」(崎濱敬子代表)ということだが、高価なものは12万円もする。リサイクルが新たな付加価値を生む事例として注目される。

食い止められるか観光客減少

最大の強みは国際通りと交わる恵まれた立地条件にあること。ソフト面では観光客が国際通りにはない「マチグァー」(庶民的な町)の雰囲気を味わえる点にある。ただ、強みは弱みと裏腹の関係にある。観光客目当ての店が増えるにつれ、「マチグァー」の趣は薄れ、国際通りと同質化が進む傾向にある。

観光客が増加する一方で、地元客は減少が続いている。那覇市郊外には大規模駐車場を備えた大型ショッピングセンターが相次ぎ建設され客離れに拍車をかける。

商店街専用の大型駐車場の整備が遅れていることが、アキレス腱になっている。壺や織物など沖縄の伝統工芸を生かした商品づくりや品揃えも活性化のカギになろう。

沖縄県那覇市 平和通り商店街の概要

一日の通行量 平日19788人、休日22583人(平成15年那覇市通行量調査)
アクセス等 沖縄都市モノレール「ゆいレール」の牧志駅から国際通りを県庁方向へ400メートルほど行き、三越前を左折
商圏を形成する上で
大きな役割を持つ周辺施設
国際通り
第一牧志公設市場
首里城
三越
商店街を形成する店舗数 160店舗(組合員84名、準組合員76名)
イベントの回数 特徴的イベント:商店街新年祈願祭(開催時期1月)
ピースラブマチグヮー&壺屋まつり(同7月)
ハロウィーン仮装大会(同10月)
クリスマス歳末セール(同12月)
共通施設 アーケードの有無:有
施策の活用 沖縄県産業振興公社の補助による駐車場案内システム設計計画策定事業、電源地域産業育成補助金など

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