
趣向を凝らした朝市が活力飲食店、食料品店、ブティック、ホテルなど、くろばね商店会はさまざまな業種が軒を連ねる複合的な商店通り。水戸市中心街の大通り(国道6号)から少し裏手に入った場所ではあるが、人の往来は絶えない。「もっと商店会の知名度を上げていかないと」と語るのは、阿久津泰くろばね商店会会長。「大手スーパーのように広告にお金をかけられない。定期的にイベントをやって、くろばね商店会という名前を表に出すようにしている」(阿久津会長)と説明する。
また、そば打ちの実演やキムチ作り講習会など毎回異なるイベントで、来場者を飽きさせないよう趣向を凝らす。商店会の中にある病院による無料健康相談など、ユニークな企画も。商店会の中心メンバーで、外国語会話スクールに勤務する荒井京太さんは「マンネリ化しないように、新しいことに取り組んでいきたい」と意欲を見せる。 地元民と一体化料理店で働く秋澤充さんは「近隣住民との交流が促進した」ことも朝市の効果として挙げる。「皆さんの顔が分かるようになり、コミュニティーの輪が広がった。お客さんがリピーターとしても来てくれるようになった」と成果を強調。地域の子供会も朝市の主催側として参加し、地域全体のコミュニケーションの場にもなっている。この朝市の様子は1000枚を超える写真で充実させた、くろばね商店会公式ホームページで知ることができる。 今後は朝市と同じようなイベントをいろいろな時間帯に催すことも検討していく。「思いついたらすぐ行動。うまくいかなければ軌道修正」(阿久津会長)をモットーに、くろばね商店会は試行錯誤を続ける。 地元民との交流がカギ大きな購買力であった茨城県庁の郊外移転や大型ショッピングセンターの郊外出店など、近年は郊外へ消費者が流出。地元の商店街は厳しいビジネス環境に置かれている。しかし朝市などの定期的なイベントで、くろばね商店会は固定客の確保にある程度成功。また、くろばね商店会のメーンストリートを石畳に舗装する工事も市の主導で進んでおり、雰囲気の改善が期待されるという追い風も。 地元民とのイベントでの交流は、商店会の売り上げにつながっている。「この流れがくろばね商店会の強み」と会長の阿久津さんは評価。同時に「この地域には保守的なところもある。外部の人を積極的に受け入れ、地域の輪を広げる努力をしていかなければ」と抱える課題にも目を向ける。 茨城県水戸市 くろばね商店会の概要
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