
![]() 飯塚市内6商店街 |
新たな観光スポットも福岡県飯塚市は筑豊地域の中心都市。作家・五木寛之著「青春の門」の舞台として有名なこの地は明治以降、全国一の出炭量を誇る筑豊炭田によって大いににぎわった。炭坑夫たちの荒い気性は「川筋気質」と呼ばれ、その剛毅(ごうき)な振る舞いは飯塚の町を大いに潤した。福岡銘菓「千鳥饅頭(まんじゅう)」を販売するチロリアン(飯塚市)の原田利一郎社長は「明け方まで商店街は人であふれ、職人は寝る間もなかった」と往事を懐かしむ。飯塚は活気に満ちた場所だった。しかし石炭から石油へとエネルギー革命が進み、筑豊は斜陽化が一気に進んだ。 昭和30年代以降、市の人口減に伴って中心商店街へ足を運ぶ顧客も減少の一途をたどった。98年には大型商業施設が閉店、中心商店街への人の流れは「年率5〜10%のペースで減り続けている」(飯塚商工会議所)。03年7月の集中豪雨による水害も空き店舗増加に拍車をかけた。 灯を消すな 6商店街のキャッチフレーズは「いつも何かやっている商店街」。テナントミックスや大学、NPO法人と連携した活性化など各事業に積極的に取り組んでいる。中でも「筑前いいづか雛(ひいな)のまつり」は、期間中25万人以上を集客する人気イベントに成長した。 商店街が水没するという03年の大水害からの復興を通じて、各商店街の連帯感が強化された。同じく水害で被害を受けた21年(大正10年)開場の芝居小屋「嘉穂劇場」とも連携した役者による商店街お練りなど、独自の取り組みも県内外から注目されている。
大学との連携イベントで成果飯塚市中心部には6つの商店街、約400店が営業を行っている。衰えたとはいえ依然筑豊の商都であることに変わりなく、商圏人口は最大25万人規模と言われている。最大の強みは市内に九州工業大学情報工学部と近畿大学産業理工学部の4年制大学2校がキャンパスを構えている点。これら大学と連携した町おこしイベントが実を結びつつある。11月には留学生なども交え、各国屋台を出店する国際交流イベントも企画されている。 弱みは高齢化が進んでいる点。平日は高齢者を中心に人手が多いが週末は少ない。家族連れは郊外の大型店舗に出かけ中心商店街は空洞化が顕著だ。地方の中心商店街が抱える同様の悩みを飯塚商店街も抱えている。 福岡県飯塚市 飯塚市内6商店街の概要
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