
![]() 東和銀座商店街 |
地域の問題は商店街で東京都足立区の東和銀座商店街は株式会社を設立し学校の給食事業などを手掛け、地域全体の活性化に貢献する全国的にも珍しい商店街。2003年からは学童保育を始め、待機児童の問題に取り組むなど地域が抱える問題に敏感に反応してきた。今後も子どもと高齢者の交流を促進するなど地域社会との関係を一層緊密する構え。 同商店街は最寄り駅のJR亀有駅から徒歩8分と少し距離がある。周辺にこれといった集客施設がなく、以前は100店舗あった商店街も64店舗に減った。しかし経営危機の商店の支援などで店舗減少に歯止めをかけている。
また足立区の小学校などの給食事業の民間委託を機に、学校給食事業にも着手。現在では21の小・中学校などを担当する。「利益のためではなく地域のためと考えるからほかよりいい仕事をする」(同)と断言。同時に、食材などは組合員から調達するため商店は商いが増える。また、パートを含む従業員約230人の雇用を創出してもいる。年商は約5億円で配当も行っている。 待機児童の問題を解消同商店街の中ほどにある「アモール学童クラブ」は、空き店舗を利用し03年に開設した学童保育だ。当時保育所などに入れない待機児童が商店街周辺で14人もいたため、地域の子どもは地域で預かろうという発想だ。現在19人の児童が通う。 田中氏は「お客さん、商人、社会が喜ぶ三方良しという近江商人の考えを理解すれば商店街は必ず良くなる」とし、「利益は後からついてくる」とほかの商店街にエールを送る。 経営者の視点で地域活性化東和銀座商店街は組合員の出資により株式会社を設立し、企業経営者の視点で商店街の振興とともに地域の活性化に取り組んでいる。例えばレストラン経営ではプロを雇う一方で、使用する食材は組合員の店から調達するシステムを構築。商店街に収益をもたらすと同時に、地域の雇用創出にも寄与している。 また、同社は廃業しそうだった魚屋の家賃や光熱費を負担し、営業を続けさせるなど商店同士の結束は固い。 ただ、「お客さんは増えていない」(田中氏)といい集客面では課題が多い。年中無休を徹底するなど本業を強化する方策も検討中。同時に、「利益を求めて移動する大型店は動物で、商店街は土地に根を張る植物」(同)といい、今後も地域のニーズに対応し差別化を進める考えだ。 東京都足立区 東和銀座商店街の概要
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