
イベントの豊富さで知名度向上荒町商店街は麹(こうじ)を使った味噌(みそ)や酒などの製造販売店が並ぶ商人町として戦国時代から栄えてきた。最盛期にはそういった店が約70店舗あり、時代が移り変わった今でも2店舗を残す。また神社や寺院などの歴史的建造物も多く、所々に見られる昔の街並みは特徴の一つでもある。現在は飲食店など95店舗が並び、近隣から訪れる人々も多いという。 しかし、全国の商店街が抱える大手小売店の進出問題は荒町商店街でも同様だ。近くに大手食品スーパーが進出したことで客足が遠のいたという。そこで荒町商店街振興組合(佐藤光政理事長=佐藤麹味噌醤油店)が中心となって、商店街活性化のためのイベントなどを数多く開催。商店街の知名度向上へつなげている。
しかし、ここ最近は仙台市からの助成金が減ったことなどから費用の工面が難しくなり、残念ながら2006年の第20回を最後に終了。現在は、星空コンサートに代わるものとして「商店街の守り神でもある毘沙門様を生かしたイベントなどを考えている」(佐藤理事長)と、商店街の販売促進につながるイベントを既に模索中だ。 商店街同士で連携また他地域との広域連携にも積極的だ。山形県米沢市内の粡町商店街も連携相手の一つ。地元名産品の米沢牛を安く提供してもらうことで、それを地域イベントの商品として来場者へ還元している。また近隣の商店街とは、共同で盆踊り大会を開催しているほか、年末大売り出しの共同実施を予定するなど、連携による活性化に力を入れている。 「こうした連携がなければ、地域のイベントは発展しない」(同)と言うように、荒町商店街ではさまざまな活性化策を考え、それらを積極的に実施してきた。それが結果として、昔から続く荒町のにぎわいの維持に結びついている。 商店街主導による活性化への取り組み
しかし、それら専門店を含めた多くの店舗で後継者不足を抱えており、若者の地元離れをいかにして止めるかが課題となっている。そこで同組合の青年部では地元に密着してもらおうと、地元サッカーチームの有名選手を呼んで餅(もち)つき大会を行うなど、若者向けのイベントを開催している。 また七夕祭りの際は、婦人部を中心に短冊作りを行う。こうした取り組みについて「ハード面は行政、ソフトの部分は商店街が担当するべきだ」(同)と、商店街が主導となった活性化策を実践している。 宮崎県仙台市 荒町商店街の概要
|