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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


人づくり応援 −事業を支える人材育成−

組織を強くするファシリテーション講座

第3回:「構造化」と「意思決定」のスキル

ファシリテーションにおいてメンバーの参加意識を高め、それぞれの思いや考え方をうまく引き出していくのは極めて重要なことです。しかし、さまざまな意見が出されたとしてもそれがバラバラで手前勝手なおしゃべりに終わってしまったり、意見が「出しっぱなし」にされて発散したままになってしまっては目的を達することができません。
 そこでメンバーの意見を整理し、収束させるために必要になってくるのが「構造化」と「意思決定」のスキルです。

話をかみ合わせる「構造化」

会議においてはメンバーからさまざまな意見が出されることでしょう。中には類似したものもあればまったく視点の違うものもあるかもしれません。意見がある程度でそろったら、ファシリテーターはそれらをホワイトボードなどに書き出していくのが効果的です。
 ただし、ファシリテーターはただ発言を書き取っていくだけの「記録係」や「書記」とは異なります。メンバーの意見を整理したり、類似のものはまとめたりすることで今何が議論され何が問題となっているのかをメンバー全員に共有させるようにすべきです。
 また、対立する意見をわかりやすく図示したり、原因と結果などの関係性を整理することもメンバーの認識を一致させるのに役立ちます。それぞれの意見のメリット・デメリットを検討するようメンバーに促すことも大切です。
 ただし、意見を整理するときにはファシリテーターの独断でまとめるのではなく、「この意見とこの意見は同じことを言ってますよね」とか、「これは類似した意見ですから1つにまとめてもよいですかね」などとメンバーの確認や合意を取りながら進めていくとよいでしょう。ファシリテーターはあくまでもプロセスを管理するのが仕事であり、話を誘導したり結論を導いているように思われてしまってはうまく役割を果たせなくなるからです。

納得のいく意思決定のために

会議やプロジェクトでは、多くの意見がある中でどこかで1つにまとめなければいけない局面が現れます。それがなければ結論がないままズルズルと会議を続けるだけの状況に陥ってしまいます。かといって強引に結論を導いてしまえば、反対のメンバーが不満を残す結果になるでしょう。ある意味で意思決定の場面にこそファシリテーターの力量が現れるといってもよいかもしれません。
 ここで単に「賛成」「反対」を問う単純な多数決をしたのでは、メンバー全員に納得のいく意思決定ができたとは言えません。例えばメンバー1人ひとりに複数の票を割り当てて投票し、まず得票数が最下位のものを除外して最後の1つが残るまで投票を繰り返すといった方法を取るのも一案です。
 また、複数の採点基準を設け、すべての意見についてメンバーが採点し、それぞれの得点を集計して決めるという方法もあります。こうした方法をとる場合はその採点基準自体もメンバーの合意を取っておく必要があります。もちろん手間はかかりますが、こうした手法をとればメンバーの納得度はかなり増すことになります。

複数の人が集まっているのですから、全員が完全に納得した形で結論を得るのはほぼ不可能と言っていいでしょう。それでも少しでも意見の対立を解消しつつ、意義のある合意を促すのがファシリテーターの役割であることを心に留めておきたいものです。

掲載日:2014年3月12日


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