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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


人づくり応援 −事業を支える人材育成−

組織を強くするファシリテーション講座

第2回:「場のデザイン」と「対人関係」

会議やプロジェクトを活性化させる手法であるファシリテーション。その中核を担うファシリテーターには、「場のデザイン」「対人関係」「構造化」「意思決定」の4つのスキルが必要とされています。
 このうち「場のデザイン」と「対人関係」のスキルは、雰囲気をつくり、活発な議論を生み出すためのいわば土台をつくるためのスキルといえるでしょう。では、具体的にはどのようなことが必要になるのでしょうか。

準備段階における「場のデザイン」

会議であってもプロジェクトであっても、まずは準備の段階で「誰を」「どんな目的で」集めて「どのように進行していくのか」を考えることが大切です。ただ単に人を集めればチームができて機能するわけではありません。
 場のデザインはまず「テーマ」や「議題」の選定から始まります。何を話し合い、どこをゴールとするのか。これらを明確にせずに漫然と人を集めても建設的な集まりにはならないでしょう。そして、参加者にはあらかじめ「なんの目的のために集まるのか」を伝えておかなければなりません。参加者にあらかじめ一定の心積もりをしておいてもらう必要があるからです。
 メンバーの選定も重要です。形式的に各部署から人を出させる...などというのではなく、目的に合わせて適切なメンバーを集める必要があります。また、利害関係や決定権に配慮して必要な人をメンバーに加えておかないと、せっかくの成果がお蔵入りになってしまいかねません。かといって人数をむやみに増やしても、結局一部の人が話すだけに終わったり、話が拡散してしまいます。必ずしもメンバーを固定化せず、常にオープンにして必要に応じて必要な人を招集するという方法も考えられます。
 さらに、会場の選定にも気を配りたいものです。参加人数に比べてあまりにも広すぎる会議室を用意してしまっては、メンバーの意識が散漫になってしまいます。かといって狭い部屋に予備のイスを運び込んでも、参加者の意欲をそぐ結果となります。
 場のデザインとは、簡単に言い換えてしまえば「事前準備」ということになるのですが、単に事務的に必要なものとを整えるということではありません。会議やプロジェクトの最終目標を見据えて細部まで気を配って行うことが必要といえるでしょう。

メンバーの意見を受け止め、引き出す

「場のデザイン」によって準備が整い、順調に活動が始まれば次に必要とされるのが「対人関係のスキル」です。
 活動の初期の段階ではメンバーがそれぞれの思いを自由に語り合い、チームの意識を高めつつ次第に新しいアイデアが生み出されていくのが理想です。いわばメンバーの思いを「発散」させていく段階ですが、ここでファシリテーターはメンバーのメッセージをしっかりと受け止めると同時に、メンバーから積極的に意見や思いを引き出していかなければなりません。
 具体的には「傾聴」や「復唱」によってメンバーの意見を受け止めると同時に、「質問」によって意見を引き出すスキルが必要になります。また、表情や態度など非言語のメッセージを読み取ることも重要となってきます。
 まずはうなずきやあいづち、復唱、言い換えなど傾聴のスキルを使ってメンバーの意見を受け止め、言葉の奥にある真意を引き出せるように心がけましょう。そして、引き出すためには質問のスキルが必須ですが、質問には「AとBどちらか?」または「YesかNoか?」をたずねるような「閉じた質問(クローズド・クエスチョン)」と、答えの形式を指定せずに「どう思うか?」「なにが原因だと思うか?」と尋ねる「開いた質問(オープン・クエスチョン)」があることを意識しておきましょう。
 一般に相手の考えや事実をはっきり確認したいときには「クローズド・クエスチョン」、相手からより多くの意見や情報を引き出したいときは「オープン・クエスチョン」が有効とされています。これらをうまく組み合わせることを心がけましょう。

ファシリテーターの役割は、強いリーダーシップをもって会議やプロジェクトを導くのではなく、あくまでも話し合いなどの「プロセス」を管理することにあります。「場のデザイン」と「対人関係」のスキルを磨いてプロセスを活性化していきたいものです。

掲載日:2014年3月11日


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