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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


人づくり応援 −事業を支える人材育成−

「ブラック企業」と呼ばれないための講座

第1回:見過ごせない「ブラック企業」のレッテル

昨今、「ブラック企業」なる言葉が各種メディアやインターネット上にたいへん賑やかな様相を呈しています。もはやインターネット上の俗語の領域をはるかに超え、一般的な言葉と化しつつあります。この状況に厚生労働省も反応しました。厚生労働省は2013年9月を重点監督期間として、残業やパワハラなど労働環境が悪いという疑いのある、若者の離職率が高い4千数百社を対象に、いわゆる「ブラック企業の実態調査」を実施しました。特に悪質な企業や是正勧告を守らない企業の社名公表も検討しているということです。

ただ、この「ブラック企業」ブームも流行語のごとく言葉がひとり歩きしている側面もあり、一律的な定義はもちろんなく、際限なくその対象範囲が広がっているきらいがあります。そしてまさに定義が曖昧ながらネガティブ・パワーのめっぽう強いこの言葉の特徴こそが、企業にとっての現実の脅威となってきています。
 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などでインターネット上を瞬く間に拡散する情報は、それが事実か否か、背景や経緯などの事情はいっさいお構いなしに、「〇〇株式会社はブラック企業だ!」とレッテルを貼ってしまいます。このレッテルが企業にとって見過ごせない大きなダメージを与えるのです。

まず想定されるダメージ(リスク)を認識しよう

「ブラック企業」という言葉がひとり歩きし、面白おかしく取り上げられているぶん、どこか他人ごと、自社には関係のない別世界のことという捉え方をしている経営者、人事部門担当者がほとんどであるようです。しかし、現実は違います。上記のように、ことの真実や経緯とは関係なく拡散するものであるというこわさがあります。たとえば、不採用応募者が腹いせ程度に書込みをしてしまったり、社内在籍者の中で会社に不満を持つ者が発散のためにつぶやいたり、飲み屋での会話が隣の席に聞こえていたり、きっかけはその程度のささいなことで十分です。

人事的な視点、アプローチでどのように対策を考えればよいのでしょうか。まずは想定されるダメージ、つまりリスクを認識することが対策の第一歩と言えます。

「ブラック企業」のレッテルによるダメージ

■取引上の企業としての信用が揺らぐ
■品質に対する信頼が揺らぐ
■社員の士気が低下する
■新規入社希望者が減少する
など

「取引先の〇〇株式会社が、社員を使い捨てるブラック企業としてテレビに取り上げられていた」となれば、誰でもよい感じは受けないでしょう。「コンプライアンスに問題がある会社なのではないか」「そういえば、担当者が頻繁に替わるな。品質に影響はないのか?」と、信用・信頼にヒビが入ることは容易に考えられます。
 また、取引関係に直接の影響はなかったとしても、「このあいだの雑誌、読んだよ。大変だね、君も」などと顧客から言われたり、家族や友人が心配して連絡してきたりということが続くと、社員のモチベーション低下は避けられません。
 採用に及ぼすダメージも大きいものがあります。近年では、入社希望者が事前にさまざまなメディアで入念に企業情報を得て研究しようとします。一時期、大手検索エンジンで企業名を入力するとすぐ下に「〇〇株式会社 ブラック」などと予測検索表示されることが多くありました。こういうものを見てしまうと、どうしても入社の意思に心理的影響が出てしまうことは否定できないでしょう。採用にも、既存社員のモチベーションにもダメージを受けるということは、つまり企業の基礎体力を低下させることに他なりません。こうなるとやはり、見過ごすわけにはいかないリスクとして、相応の対応を施す必要があります。

掲載日:2013年12月 9日


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