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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


人づくり応援 −事業を支える人材育成−

不祥事の予防・対策講座

第1回:不祥事に繋がるサインを見逃さない

機密情報漏洩、インサイダー取引、不正会計や横領など、企業活動における不祥事のニュースは絶えません。また昨今では、これら業務に密接に関連する不祥事に限らず、より個人的な不祥事や事件も、所属企業と一緒に報道され、あるいはインターネットを通じて拡散されます。

例えばストーカーや痴漢、麻薬所持等の犯罪を万が一社員が引き起こしてしまった場合、インターネット上では瞬く間に本人の写真や所属会社、関係者等のプロフィールに至る詳細情報が拡散していきます。時にこれらは、噂話や誤情報が入り混じって「炎上」し、会社経営者や関係者に対する脅迫や電話攻めと化し、操業に支障をきたすことさえあります。

中小・ベンチャー企業ではこれが致命傷にもなり得ます。したがって、社員が関与する不祥事を予防、対応する術を改めて検討する余地はありそうです。

まず頭に浮かぶものに、コンプライアンス研修があります。もちろん、意識付けや知識をインプットするという点で価値はあります。ただ、実際の予防効果は限定的でもあるという面もあります。また、中小・ベンチャー企業にとってはコストの割に一般論的に過ぎる内容と感じられるものや大企業向けの対策を論じる研修が多く、実施に至らぬことが多いというのが実態ではないでしょうか。

サインを感知しよう

法知識の不足や外部からのハッキングなどの意図せぬ不祥事もある一方、不正や犯罪、他者とのトラブルなど、当事者がそれを認識している不祥事がケースとしては多くあります。特に後者の場合、たいていその発生あるいは発覚の兆しとも言える言動が、日常に現れているものです。しかしこの「サイン」は、大変小さなサインであるため、見逃されていたり放置されていたりします。この小さなサインを敏感に感知し、手を打つことができれば、多くの不祥事は水際で食い止められるか、少なくとも影響を抑制できるものです。

では、どういったものがサインなのでしょうか。それは、「いつもと違う」言動です。人は、その所属組織に対して伏せたい事情やトラブルを抱えると、不安や焦りの感情を同時に抱えます。その結果、いつもなら見せない態度、様子を無意識に現してしまうことがあります。

例えば、席を離れ1人で携帯電話で話し込むことが多くなったり、以前よりも少し遅刻が目立つようになったり、といったことです。特に業務が多忙なわけでもないのに、寝不足の様子が重なる場合や、出社時の髪型が乱れがちな時も、なにか心配事を抱え込んでいるサインの可能性があります。またその時点では何も起きていなくとも、職場でストレスが高まった時や疲れが限度を超えつるあるときなどは、自制心や判断力が一時的に落ち、普段では考えられないようなトラブルのトリガーを引く可能性が高まります。

不祥事やトラブルが発生したとき、周囲の者は「まさか彼が」という反応を示す場合がほとんどです。しかし後でよくよく振り返ってみると、「そういえば、最近ちょっと怒りっぽかった」「そういえば先月、業務で簡単なミスが重なっていたな」と、サインが思い起こされることが多くあります。「なんとなく、いつもと違う」言動や様子が重要なサインであった、と悔やんでも悔やみきれません。もちろん、入社間もない社員や転勤などで、彼(彼女)の「以前」を職場のメンバーが詳しく知らないケースもあります。この場合は、「他の人との違い」が参考になります。

もちろん他者との違いはたいてい、その当人の個性として認識されますので、それをもってすぐにトラブルや不祥事のサインと捉えるのは難しい面もあるので注意は必要です。まずは、管理職や社内に居ることが多い事務系スタッフなどに上述の内容を共有し、社員の「いつもと違う」言動に注視することが、不祥事予防の現実的な第一歩となります。

掲載日:2013年2月 4日


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