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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


人づくり応援 −事業を支える人材育成−

パート戦力化講座

最終回:外国人雇用のポイント

「2007年問題」に象徴される労働力人口の減少の流れの中で、人材の確保が中小企業では深刻な問題となっており、一部では人材確保を理由に、事業展開を見合わせるケースも出ています。現在パートタイマーは学生・主婦が主力となっていますが、いま以上の拡大が難しい学生・主婦以外の新たな労働力として、外国人の雇用が注目されています。
 最近では、人材確保が特に難しい首都圏のコンビニや飲食店で、外国人労働者が働いている姿を目にすることは珍しくなくなりました。
 パート戦力化講座の最終回として、少子高齢化の中で、新たな労働力である「外国人」をパート・アルバイトとして雇用する場合のポイントについて述べます。

1.外国人雇用の留意点

厚生労働省の「外国人雇用状況報告(平成18年)」によれば、卸売・小売業で約25万人の外国人が国内で働いており、今後ますます拡大していくことが予想されます。外国人を雇用する際の大まかなポイントは以下の通りです。

(1)採用選考時の確認事項

外国人を採用する場合は、まず「在留資格」の確認が必要です。必ず「外国人登録証明書」を提出してもらい、「在留資格」「在留期限」を確認します。
 ※入管法の改正に伴い、平成24年までに新しい在留資格確認のための仕組みが導入される見込みですので、注意が必要です。

外国人登録証明書(全員確認が必要)
<在留資格>

採用可能な在留資格は以下のみです。
  ●留学
  ●特定活動(ワーキングホリデー)
  ●定住者
  ●永住者
  ●特別永住者
  ●永住者の配偶者
  ●日本人の配偶者
  ●家族滞在(応募は、留学、就学、配偶者の資格がほとんどです)

<在留期限>

外国人登録証明書に記載されている期限が切れていないかを確認します。

在留資格・在留期限とも問題がなければ、本人との採用面談時に証明書・許可証を確認します。なお、在留資格により書類が異なりますので注意します。

<在留資格別の持参物>
在留資格 持参物
留学
家族滞在
・外国人登録証明書
・資格外活動許可書
特定活動
(ワーキングホリデー)
・外国人登録証明書
・指定書
定住者、永住者、
特別永住者、
永住者の配偶者、
日本人の配偶者
・外国人登録証明書

また留学生・就学生は、法務大臣の資格活動許可が必要です。資格外活動許可を受けている場合は、以下の「アルバイト可能時間一覧表」の内容を限度として、「資格外活動許可書」が交付されていますので、それを確認して下さい。

<留学生・就学生のアルバイト可能時間一覧表>
    1週間のアルバイト時間 教育機関長期休業中のアルバイト時間
留学生 大学等の正規生 1週間につき28時間以内 1日につき8時間以内
大学等の聴講生・研究生 1週間につき14時間以内 1日につき8時間以内
専門学校等の学生 1週間につき28時間以内 1日につき8時間以内
就学生 1日につき4時間以内
(2)入社時の確認事項

外国人を採用した場合、「外国人登録証明書」をコピーし、労働契約書または雇用通知書と一緒に保管します。登録内容等に変更がある場合は必ず証明書を再提出するよう、本人への説明が必要です。

外国人の雇用に関しては、いわゆる不法就労(在留資格に反して就労や、資格外活動許可を受けない就労)の問題があります。外国人を不法就労させていた場合、3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科せられることもあり、注意が必要です。

(3)社会保険の適用

また、最近では「低賃金」「社会保険未適用」などが社会的な問題となっています。外国人であっても、最低賃金を下回って雇用することができません。また、以下の加入基準を満たす場合には、社会保険・雇用保険へ強制加入となります。

週労働時間 社会保険
(健康保険・厚生年金)
雇用保険
20時間未満 × ×
20時間以上30時間未満 ×
30時間以上

2.まとめ

ここまで、全6回にわたってパート、アルバイトの戦力化について述べてきましたが、連載の最後にパート労働力という面から、既存のパートタイマーの定着について述べます。

(1)金銭的なインセンティブよりも、精神的なインセンティブの方が重要

モチベーションに関し有名なハーズバーグ理論では、金銭的なインセンティブ(「昇給」「労働条件の改善」など)よりも、精神的なインセンティブ(「仕事の達成感」や周囲からの「承認」、「責任の重い仕事への配置」など)を満足させることが、従業員のやる気を引き出すのに重要であるとされています。具体的には、毎日頑張っている人にねぎらいの言葉をかけたり、良い行いがあったときには表彰などの場を設けて、皆の前で褒めることなどが有効な手段になります。

(2)コミュニケーションの大切さ

優秀なマネージャーは、パート、アルバイト全員と個人面談を行ったり、現場に自ら入って一緒に作業しながらコミュニケーションを図っています。パート、アルバイトは顧客の第一線です。彼らの意見や提案に耳を傾ける仕組みを構築することも、モチベーションアップに有効です。
 また、コミュニケーションの場(朝終礼、会議、合宿など)を積極的に設けて、店舗運営に参画させ、情報を共有することで、自分が経営に携わっていると認識させることができ、自ら考えて率先して仕事ができるようになります。

読者の皆さんの現場でも、パートタイマー、アルバイトをより活用して業績を上げられますことを祈念します。

掲載日:2010年12月 6日


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