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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


人づくり応援 −事業を支える人材育成−

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第5回:コミュニケーションの重要性

中小企業での人材採用は、新卒採用よりは中途採用が中心となっています。そのため、リーダーはさまざまな価値観・背景を持った部下・後輩と接していく必要があります。今回は、そのような重要性を踏まえながら、人材定着のためのコミュニケーションのあり方について述べます。

1.ますます重くなるコミュニケーションの重要性

1990年代後半、バブル崩壊に伴い採用抑制を行った企業の中でいま、「世代間断絶」が大きな問題になっています。「世代間断絶」とは、職場の上司・先輩社員と新入社員との間に本来存在すべき中堅社員が採用抑制の影響で不在のため、職場内での知識・スキルの伝承がスムーズに行えなかったり、それ以前に会話がかみ合わないといったコミュニケーションの断絶が起こり、新入社員の定着や組織の一体感が図れないといった問題が発生している現象を指します。

<世代間断絶(企業での事例)>

<世代間断絶(企業での事例)>

ある調査機関の調べでは、若手社員の退職理由のうち「現在の担当業務に対する不満」が最も多くなっており、その定着を図るためには、配属後のフォローの強化が必要です。特に最近の若手社員の特徴として、失敗を恐れるあまり主体的に自分の意見を述べない「受命型」の人材が増えていることが、配属後のフォローを難しくしている一因と考えられ、新人を受け入れる現場のリーダーは「自らのコミュニケーションスキルの向上」を意識して図っていく必要があります。

2.コミュニケーションの第一歩「積極的傾聴」とは

言葉によるコミュニケーションの基本は、相手の話の内容を聞くことであり、コミュニケーション能力を高める第一歩は「積極的傾聴」の姿勢を持つこととよくいわれます。 「積極的傾聴」のポイントには、以下のような内容があります。

●相手の話を遮らずに、まずは全体を聴く
  ●相手の言葉の外に顕れた感情を聴いて、その気持ちを汲み入れる
  ●相手の話を批判・否定しない
  ●自分の感情変化を表情に顕さない
  ●相互理解のために、相手の発言を繰り返すなど、効果的なフィードバックを行う

上述のような積極的傾聴ができてくると、相手から本音を引き出し、何でも話し合える関係づくりが可能となります。

3.コミュニケーションにおける言葉以外の要素の重要性

企業で人材を新たに採用する場合、選考に関わる面接官はだいたい数秒で応募者の人物評価を行っているといわれていますが、どのような点を見ているのでしょうか。実は人間が言葉でコミュニケーションを行う場合、その中で話されている言葉よりは、周辺情報が相手の印象を決定するといわれています。
 米国の心理学者メラビアンの説によると、人の第一印象を左右する要素に占める言語情報の割合は7%程度に過ぎず、外見・表情・しぐさなどの視覚情報が50%強、声の大きさ・抑揚・話す速さ・口調などが40%弱を占めているとの結果になっています。
 したがって、リーダーとして部下や後輩と接する場合には、話す内容の組み立ても重要ですが、声や服装、身だしなみなどについても注意を配り、第一印象を良くしておくべきでしょう。

<第一印象に与える言語・視覚・聴覚情報の構成比(メラビアンの法則)>

<第一印象に与える言語・視覚・聴覚情報の構成比(メラビアンの法則)>

4.おわりに

以上のようにコミュニケーションスキルを向上させても、それが現場で実践されなければ意味がありません。例えば年商が100億円を超える百貨店では、パート・アルバイトを含めて数百人以上の従業員が働いていますが、このような店舗では商品と値札とが合っているといった原理原則を徹底させることは意外と難しいのです。このように大きな組織で部下・後輩を巻き込んで成果を上げている組織トップは、全員と分け隔てなく精力的にコミュニケーションを取っており、例えば昼食会を定期的に実施する、半年程度時間を掛けて全員と個人面談を実施する、毎日仕事の時間の大半を現場での部下との対話に使うなどの行動を取っています。
 自分の想いがなかなか周囲に伝わらないと思っているリーダーの方は、このようなコミュニケーションの実践を現場で図ってみてはいかがでしょうか。

掲載日:2010年11月29日


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