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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


人づくり応援 −事業を支える人材育成−

仕事力強化講座

第4回:働きやすい職場環境のつくり方

仕事力強化講座・第3回は、現在社会問題ともなっている「心の病」について、どうすれば部下や後輩が元気な心で働けるかを、ストレスの原因や心の病のシグナル、現場でのコミュニケーションの重要性と関連付けてお伝えしました。
 今回は、現場の環境改善の具体的な進め方と、個人の環境変化とストレスの関係について述べます。

1.人間関係以外の職場ストレスについて

本講座の第3回で紹介した厚生労働省の調査では、「職場での人間関係」に次いで、近年「仕事の質」や「仕事への適性」がストレスの原因として増加している結果が出ています。
 「職場での人間関係」以外のストレスについては、一般的に「作業内容・作業方法」「現場組織」「現場の物理化学的環境」の3つの項目に分類されており、「安全配慮義務(会社が社員に対し安全に業務に従事できるよう配慮する義務)」の観点から、企業にはこれらの項目についてより安全で快適な職場環境づくりが求められています。

<職場ストレス(人間関係以外)の原因>
項目 具体例
作業内容・方法 ・仕事の負荷が大きい(または小さい)
・長時間労働がある、休憩時間がとれない
・繰り返しの多い単純作業が多い
・自由度や裁量度が多い
組織マネジメント ・役割や責任が不明確
・周囲からの業務上の支援がない
・職場の意思決定に参加できない
・昇格・昇進や能力開発に関する情報がない
作業環境 ・アスベストや有機溶剤など有害物質に晒されている
・換気、照明、騒音、温熱などの面で作業環境として問題あり
・作業レイアウトなど人間工学面で作業環境として問題あり

特に最近は「ワークライフバランス(仕事と生活のバランス)」の視点から、企業に求められているのは、仕事での疲労や心理的負荷等が過度に蓄積して労働者の心身の健康を損なうことがないように配慮することで、ここでの取組みが不十分だと、問題が発生したときに「安全配慮義務」を果たしていないと見なされます。
 例えば、入社後1年以上にわたって年間3,000時間をはるかに上回る長時間労働を続け、1日の睡眠時間が30分から2時間半に過ぎなかったAさん(疲労困憊性うつ病を発症し自殺)の事例では、長時間労働を防ぐために具体的な方策をとらなかった会社に対して、裁判では「安全配慮義務」を果たしていないとされました。
 また、課長に昇進直後で仕事が非常に多く、ほぼ毎日が深夜残業で休日もほとんど出勤していたBさん(昇進から半年後に自殺)のケースでは、上司が長時間労働や休日出勤の実態を把握していたにもかかわらず、業務負荷や労働時間の軽減など具体的措置を取らなかった会社は、同様に「安全配慮義務」を果たしていないとされました。
 何か問題が起こってからでは遅すぎます。リーダーである皆さんには、部下・後輩がより安全で快適に働けるよう、職場改善に取り組みましょう。

<職場改善の具体例>
項目 実施内容
作業計画 ・月/週/日/時間帯別作業量の把握
・必要人員の確保(可能であれば作業の平準化)
勤務時間 ・個人の月/週/日別労働時間/残業時間の把握と総労働時間調整
・ノー残業デーの設定等
作業手順 ・作業内容の改善(作業工程・負荷の削減等)
・作業導線の改善
作業環境 ・温度、湿度、照度等への対策
・有害物質対策(隔離等)

2.環境変化とストレスについて

人間は社会生活を送っていく中で、公私にわたってさまざまな出来事に出会います。それらの出来事が重なると、環境変化に適応できなくなり、体や心の健康を害することがあるといわれています。リーダーであるご自身や部下・後輩の方で、このような出来事が最近あった場合には、その部下や後輩が心身に変調を来たすことがないよう、特に注意を払って接しましょう。

<参考:社会再適応評価尺度(SRRS=Social Readjustment Rating Scale)>
  • 過去1年間にあった出来事で該当するものをチェック
  • チェックした項目の合計ストレス値と心身に変調を来たす割合
    →合計点が300点以上=8割、200点以上=5割超
チェック 出来事 ストレス値 チェック 出来事 ストレス値
配偶者の死 100 息子や娘が家を離れる 29
離婚 73 義理の親戚とのトラブル 29
夫婦別居生活 65 個人的な輝かしい成功 28
懲役 63 妻が就職・退職すること 26
親族の死 63 就学・卒業 26
個人のけがや病気 53 生活条件の変化 25
結婚 50 個人的習慣の修正 24
解雇・失業 47 上司とのトラブル 23
夫婦の和解・調停 45 労働条件の変化 20
退職 45 住居の変更 20
家族の健康上の大きな変化 44 学校を変わる 20
妊娠 40 レクリエーションの変化 19
性的障害 39 宗教活動の変化 19
新たな家族構成の増加 39 社会活動の変化 18
仕事の再適応 39 1万ドル以下の借金 17
経済状態の大きな変化 38 睡眠習慣の変化 16
親友の死 37 団欒する家族の数の変化 15
職場の配置転換 36 食習慣の変化 15
配偶者とのトラブル 35 休暇 13
1万ドル以上の借金 31 クリスマス 12
借金、ローンのトラブル 30 些細な違法行為 11
仕事上の責任の変化 29 合計点

3.おわりに

今回は職場環境の改善と、環境変化とストレスの関係について述べましたが、リーダーの皆さんには職場内で起こっている問題を速やかに把握し、組織的に解決すべき問題、部下・後輩など個人に対して解決すべき問題を切り分けた上で、適切な処置を講ずることにあるといえます。常日頃の目配りと迅速な対応を心がけましょう。

掲載日:2010年11月15日


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