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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


人づくり応援 −事業を支える人材育成−

仕事力強化講座

第1回:上司としての心掛け

中小企業で働くビジネスリーダーの方からは、大企業とは違い、従業員数が少ない中で模範とする上司や先輩社員が見つけられないために、どのように部下や後輩の人材育成を図っていくのか、わからないとの声を多く聞きます。

仕事力強化講座では、中小企業の中で働くビジネスリーダーの方を対象に、部下や後輩の仕事に関するスキル・メンタルタフネス・モチベーション(以下を総称して「仕事力」と呼ぶ)の向上を図るためのポイントについて講義します。

本講座の第1回として、部下・後輩の人材育成を図るため、リーダーとしてのあるべき姿をイメージしてもらうために、部下・後輩を巻き込んで仕事で成果を上げているリーダーの3つの特徴について紹介します。

1. 第一の特徴:「常に仕事のことを考えている」

人事コンサルティングを通して企業のトップや多くの役員・社員の方に接することで、仕事で成果を生んでトップに昇り詰めた方には、共通して3つの特徴が伺えます。その第一は「仕事のことを常に考えている」ことです。

このように言うと寝食を忘れて休みも取らずに仕事ばかりしているように思われそうですが(確かにそういう方もいますが)、そうではなく、家でテレビを見たりお風呂やトイレに入ったり、出社・帰社時に電車に乗っているときでも常に仕事のことを考える習慣ができているということです。

例えば小売店であれば、暑い夏の日に電車に乗ったとき、他の人がなにで汗を拭いているかを見てハンドタオルの品揃えを増やします。また、店の周囲の住民が外へ出かけるときに徒歩や自転車を使う様子が多くうかがえれば、重いものやかさばるものをセール(売出し)商品から外します。さらに外で雨が降っていれば床面の清掃の頻度を増やします。できるリーダーはこのような行動を自然にとっています。

最初から常に仕事のことを考えるのが難しければ、まずは、例えば毎日の通勤時間の1時間を考える時間に当てるだけでも1年で365時間、おおよそ半月間を考えていることになるため、考えている人とそうでない人との差が大きく開いていきます。

2.第二の特徴:「常に部下の状態を把握している」

組織のリーダーは、自分に期待されている成果(例えば売上、利益など)を部下の協力を得ながら実現させる役割を担っており、部下の能力・仕事への取組み姿勢に問題があれば、その影響はすぐさま成果に直結します。できるリーダーはこの点を非常によく理解しており、部下・後輩を家族同様に大切に考えて、コミュニケーションを密に取り、信頼関係を築きながら同時に部下の心身面の状態や個人情報を把握しています。

<成果を上げているリーダーが実践しているコミュニケーションの実例>
成果を上げているリーダーが実践しているコミュニケーションの実例

3.第三の特徴:「組織として実現させたい姿(ビジョン)を、イメージ豊かに伝える」

「こんな売場をつくりたいけれど、予算がなくて什器が買えない」「話題の商品を仕入れたいがメーカーから断られてしまった」など、仕事では常に理想と現実とのギャップに直面します。特に小売業の仕事は、現場での仕事の大部分が商品補充・発注・売場メンテナンスなどの定型的な作業で、それだけを部下にさせるだけでは、部下のモチベーションを維持・向上させることは難しくなります。

できるリーダーは、短期的な視点で取り組むべきこと(例えば日別・週別・月別の売上・利益の達成)だけでなく、中長期的な視点で取り組むべき課題(例えば2-3年後の自店の顧客のターゲットをどこに置き、どのような品揃え・店づくりを行っていくか)についても、現状分析を踏まえて仮説を持ち、具体的なイメージやキャッチフレーズ(例えば「ディズニーランドのようなスーパーをつくる」)を部下・後輩に対してさまざまな場で思いを込めて語り、実現に向けてその協力を引き出しています。また、一度やると決めたことは、決して諦めることなく粘り強く取り組み、ほとんどを実現させています。

以上をまとめると図のようになります。

<できるリーダーの3つの条件>
できるリーダーの3つの条件

4.おわりに

記述した3つの特徴の内容は、リーダーがその気になればすぐに実行できるものばかりですが、習慣として自分の行動を変えていくためには、強い意志がないと難しいと考えられます。しかし、真剣に部下・後輩の育成を図っていくためには、リーダーが自らを変える強い意志が必要だということを肝に銘ずるべきでしょう。

掲載日:2010年10月19日


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