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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


愛される採用! −人材を採用する−

株式会社クオリティ・オブ・ライフ チーフプランナー 常見陽平

株式会社クオリティ・オブ・ライフ
チーフプランナー 常見陽平

【プロフィール】
常見陽平(つねみようへい)
人材コンサルタント、作家、大学講師

【経歴】
リクルートを退社後、メーカー勤務を経て現在クオリティ・オブ・ライフにてチーフプランナーを務める

【著書】
『就活のバカヤロー』(光文社新書)
『最強「内定」請負人 就活の答え』(講談社)
など、著書多数

若者に対する思い込みを捨てよう

矢沢永吉的飲食店員はもういない?

以前、ある居酒屋チェーンの人事担当者から聞いたことです。

「常見さん・・・。以前、人気だった独立支援制度が最近の学生には全然、響かないのですよ・・・」

この居酒屋チェーンでは、独立したい社員に対して自分の店を持つことができる支援制度がウリでした。まぁ、そのチェーンのお店ではあるのですが。これにより給料が大幅に上がった人もいるとか。もちろん、何かあった場合は経営の責任をとらなければならないわけですが、やりがいも大きいわけです。残念ながら飲食はもともと人気業界ではないものの、以前はこのような、いつかは独立したいという山っ気のある学生もいた、と。

現在も、採用に至るタイプはこのような山っ気のある学生なのですが、そういうタイプが最近はなかなかいないと人事担当者は嘆いていました。同様に、以前は社員であれ、店長として店を任されるのが醍醐味だったはずなのが、最近では逆に店長はやりたくないという人も多いとか。時代、志向の変化を感じます。

それこそ、ややステレオタイプ化しているかもしれませんが、永ちゃんこと矢沢永吉に憧れる成り上がり志向の飲食店の店長は以前よくいたといわれていますが、それも今は昔・・・。時代は変わっているわけです。

それを「今時の若者は」というのはよくないと思います。世の中は常に変化するわけです。

その人、学生に響きますか?

先日、ある就職情報会社さんと女子学生向け合同企業説明会の打合せをしました。ゲスト講演に誰を呼ぶかという話になりました。

「勝間和代さんを呼ぼうと思っています」

「小室淑恵さんも検討していたのですけどねぇ」

「ウーマン・オブ・ザ・イヤーの○○さんに・・・」

ふと疑問に思いました。

「この方たちって、学生の心に響くのですかね?」

勝間さんや小室さんが有名なのは間違いありません。でも、今の学生に響くかどうかは別問題です。もっと言うならば、響く学生には響くし、そうじゃない学生にはまったく響かないのです。そもそも有名なお2人ですら知らない学生は多数なのです。

一億総中流はすでに過去の話なのですが、現代の若者の価値観、行動パターンは実に多様なわけです。それこそ90年代初頭に話題になったのは、「ドリカムは数百万枚売れているのに、みんながサビを歌えるわけじゃない」ということです。ミスチルにしろ、B'zにしろそうです。国民的ヒットといっていい枚数が売れているのに、なぜかサビを知らない、と。でも、現代社会はそういうものなのです。ドリカムやミスチル、B'zが売れてから約20年です。世の中はますます変化しています。まぁ、AKB48やジャニーズは国民的人気ともいえますが、そもそもみんなが一緒になれるのはオリンピック、ワールドカップやWBC(野球の世界一決定戦)ほどのスポーツイベントくらいになってしまっているのが現状です。「普通」ということが消失した世の中になっているのではないでしょうか?

いまどきの学生に「平均」は意味がないと考えてみる

これは学生をめぐるデータを読み解く際にも気を付けたいところです。「保守回帰している」「安定志向」「内向き志向」「ゆるキャリ志向」ということがいわれますが、これは全体のデータなのですよね。優秀層と言われる人たちは、必ずしもそうではありません。むしろ、その逆の志向になっていたりします。最近の若者は2極化どころか、多極化しているわけです。どの学生に合わせるかという発想を持たなければなりませんね。それこそ、大学群別にデータをとるだけでも、結果は大きく変わってきます。志向別だとさらにそうなるでしょう。

気を付けないと採用活動においてズレが生じるわけです。「この肉食系社長は学生に響くはず」「この社員は学生に響くはず」「この制度は学生に刺さるはず」と思っていても大コケすることも。「いまどきの学生は・・・」という前に、採りたい学生のホンネに敏感になりましょう。

掲載日:2012年4月16日


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