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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


愛される採用! −人材を採用する−

株式会社クオリティ・オブ・ライフ チーフプランナー 常見陽平

株式会社クオリティ・オブ・ライフ
チーフプランナー 常見陽平

【プロフィール】
常見陽平(つねみようへい)
人材コンサルタント、作家、大学講師

【経歴】
リクルートを退社後、メーカー勤務を経て現在クオリティ・オブ・ライフにてチーフプランナーを務める

【著書】
『就活のバカヤロー』(光文社新書)
『最強「内定」請負人 就活の答え』(講談社)
など、著書多数

若手育成で大切にしたいこと-「腹に落とす」

新人の飛込み営業研修

「突然の訪問ですみません。このたび○○社に入社しました△□と申します。本日はご挨拶に参りました。よろしければ、名刺交換をさせて頂けないでしょうか?」
 今年も来ました。新人の飛込み営業研修です。
 「人事から、やるように言われまして・・・。名刺はポイント制になってまして…」という説明をされたのには、引きましたが。

新人が会社に入ってきています。街で新人の営業同行を見かけたり、居酒屋で新人の歓迎会を見かけることが多くなってきました。新人が入ってくるということは、幸せなことです。まさに彼らを受け入れ、育てることにより組織は活性化されていきますし、上司や先輩も成長するのです。
 企業における人材の課題はここ数年ずっと、「新人」と「上司」でした。経済環境が悪化し、教育研修の予算が見直しになった後も、この2つの領域にかける金額は減っていないと言われています。いかに新人を戦力化していくかということが課題になっています。そして、部下や後輩の育成経験の少ない人が管理職になっています。上司のマネジメント力向上がどの企業でも課題になっていますが、結果としては、組織力の低下につながっています。企業が新人に求める力が高度化しているのも、実は上司の力が低下しているからとも言えます。
 では、彼ら新人や、若手社員を効果的に育成するにはどうすればいいでしょうか?そのポイントを考えてみたいと思います。

新人育成のポイントとは

飛び込み営業はなぜ必要か?-新人にとって理不尽と思えることも、じっくり話して「腹に落とす」ようにすることが有効な育成。納得すれば自ら走り出す

飛び込み営業はなぜ必要か?-新人にとって理不尽と思えることも、じっくり話して「腹に落とす」ようにすることが有効な育成。納得すれば自ら走り出す

ずばり、「腹に落とす」ということを意識してみてください。ここ数年の新入社員は「ゆとリーマン」と揶揄されてきましたが、スイッチが入ると驚くほどに取組み姿勢が変わり、成長します。ただ、納得して腹に落とさないとやる気をなくしてしまい、「この仕事は私のやりたいことと違う!」「この会社は昭和的価値観に毒されている!」という風に解釈してしまい、突然転職活動を始めたり、会社に来なくなってしまうこともあるわけです。
 実は私も新人時代、飛込み営業研修を体験しました。1997年に新卒でリクルートに入社し、当時あった通信サービスの事業部に配属されました。飛込みで訪問し、名刺交換をするというものです。相手の役職やヒアリングできたかどうかなどによって、点数は変わります。獲得点数については、約200人の事業部メンバーにメールの一斉同報などで共有されます。
 東京だけでなく、なんとわざわざ大阪に出張してまで実施しました。社会人になって間もないのに、ましてやただでさえ理不尽で大変なことなのに、縁もゆかりもない大阪の街で、地図を渡され飛込みを繰り返し、関西弁で叱られるのはなかなかの苦行でした。
 初日、私はビリでした。会社に戻ってから教育担当に「お前は負けたんだ。もっと悔しがれ!」と叱られ、涙が落ちないようにずっと上を向いていました。社会人になるとはなんて理不尽なのだろうと思ったものです。
 ただし、このときの経験は現在に間違いなく生きています。初対面の相手に対して飛び込んでいく力、諦めないこと、自分の商品・サービスやその提案に自信を持つことなどです。「飛び込み営業なんて失礼な」と思ったものですが、よく考えると「失礼な飛び込み営業が、失礼」なわけです。
 ふと思いました。あのとき、もっとこの研修の意義や心構えについて、上司や先輩から聞いておけば、より腹に落ちて頑張れたのではないかと思っています。ある文房具メーカーの経営者から、若手に指示を出す際は、その仕事の意味や期待することをしっかりと、納得するまで伝えることにこだわっているという話を聞きました。そうです。納得しないと人は動きません。ましてや、今までの自分たちの常識が通じない若者ほど、この腹に落とすことにこだわらないといけません。
 勝手に育つ時代ではありません。単なる放置プレイはOJTですらありません。「最近の若者は…」と言う前に、1分でも多く、コミュニケーションの時間を取りましょう。

掲載日:2011年5月 2日


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