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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


愛される採用! −人材を採用する−

株式会社クオリティ・オブ・ライフ チーフプランナー 常見陽平

株式会社クオリティ・オブ・ライフ
チーフプランナー 常見陽平

【プロフィール】
常見陽平(つねみようへい)
人材コンサルタント、作家、大学講師

【経歴】
リクルートを退社後、メーカー勤務を経て現在クオリティ・オブ・ライフにてチーフプランナーを務める

【著書】
『就活のバカヤロー』(光文社新書)
『最強「内定」請負人 就活の答え』(講談社)
など、著書多数

大震災後のこんな時こそ、採用活動で未来を創ろう

本当に大切なものは何かが見直される

2011年3月11日14時46分、東北太平洋沖を震源とする未曾有の大地震が日本を襲いました。その日、東京・赤坂で打ち合わせをしていた私は、あまりの大きな地震に驚き、さらにテレビが伝える光景に呆然としました。大震災の犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

この日を境に日本は変わりました。すべての前提が変わってしまったように思います。大切なものは何なのかが見直されています。

大震災は企業活動、さらには採用活動に大きく影響を与えます。企業活動自体がままならないという方も多いかと思います。通常の業務が、普通にできないという企業も多いですね。首都圏では在宅勤務を実施する企業も多数です。

採用活動においては、今回の大震災により選考を延期する企業が目立っています。特に大手企業は約2カ月間延期の方向です。ベンチャー企業においても、3月中は選考活動を行わなかった企業が多数ですね。人事部はいわゆる管理部門のため、震災時にはさまざまな対応に追われ、採用活動どころではないという企業も多数です。

一方、今回の採用延期は人事部マターというよりも、トップダウンで決まっているケースも多数です。人事部としては、今、目の前にいる学生に一刻も早く内定を出して楽にしてあげたいという気持ちもあるわけです。悩ましいですね。

企業として気をつけたいのは、とにかく誠心誠意に対応することです。大震災をキッカケとした極端なまでの自粛ムードと「不謹慎狩り」の風潮があります。これ自体、どうなのかと思う部分もありますが、企業が叩かれやすい状態になっていることを意識してください。今回の大震災においては、ある大手文具メーカーの対応があまりに傲慢という印象を与え、ネットで大炎上し、当該の企業がホームページ上で謝罪するということがありました。

簡単に説明しますと、大震災が起きた直後、採用スケジュールは予定通りに行うと宣言。このスケジュールが、被災地の学生や停電などの影響を受けている学生にはとても無理なものでした。

この他にも大手ナビサイトのメールマガジンが、大震災後もなかなか停止されず、学生の携帯の電池を奪い続けたという批判の声がありました。人間は大変な状況のときにされた嫌なことをなかなか忘れないものです。採用活動はもちろん、企業活動においても意識したいところですね。

若者の可能性に賭けてみましょう

人材の採用は企業の未来を創ること。震災後の厳しい状況下でも採用を継続しよう(大地震で首都圏の交通機関がマヒし、戸惑う人たち。 写真提供:日刊工業新聞社)

人材の採用は企業の未来を創ること。震災後の厳しい状況下でも採用を継続しよう(大地震で首都圏の交通機関がマヒし、戸惑う人たち。 写真提供:日刊工業新聞社)

一方で、このコラムを読んで頂いている経営者や人事担当者の皆さんにお願いしたいことがあります。それは、採用活動をやめないで欲しいということです。採用とは、会社と社会、そして個人の未来を創る行為です。こんな時こそ、採用を行うことにより、企業として何を大切にするべきかなど、ビジョン、理念が問い直されます。若者もただでさえ雇用情勢が厳しい中、このような強烈な張り手をくらい、意識が高まっています。世の中、甘くないことを理解しています。それこそ、「安定しているからインフラ(関連業界)に行きたい」などと甘っちょろいことを言っていた学生も、今回の大震災で考えを改めているはずです。成長する企業は、大変な時期にこそ採用を強化するというのは有名な法則です。さらには、こんな時期に採用した人からは社長になる人が出やすいのです。

もちろん、今回の大震災は企業の業績に大きく影響を与えます。早くも東北エリアの中小企業では内定取り消しが行われていると聞きます。

ただ、人事というのは、社員に対する経営からのわかりやすいメッセージなのです。こんな時代だからこそ、今こそ復興と成長のために若者の可能性に賭けてみましょう。

掲載日:2011年4月 4日


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