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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


愛される採用! −人材を採用する−

株式会社クオリティ・オブ・ライフ チーフプランナー 常見陽平

株式会社クオリティ・オブ・ライフ
チーフプランナー 常見陽平

【プロフィール】
常見陽平(つねみようへい)
人材コンサルタント、作家、大学講師

【経歴】
リクルートを退社後、メーカー勤務を経て現在クオリティ・オブ・ライフにてチーフプランナーを務める

【著書】
『就活のバカヤロー』(光文社新書)
『最強「内定」請負人 就活の答え』(講談社)
など、著書多数

「母校の先輩がいる」という安心感を与えましょう

高校別先輩数を開示して採用に成功した企業

本コラムを読まれている中小企業の経営者の皆さん、総務・人事担当の皆さんにぜひ共有したい事例があります。もう20年近く前の事例です。

愛知県のある町工場は、長年、採用難に直面していました。愛知県の方はご存知かと思いますが、ここはトヨタ系の企業が多数あります。最近は業績の悪化やリコール騒ぎなどがありましたが、とはいえ、愛知県といえばトヨタ系であり、これらの企業は基本的には人気企業なのです。何度募集をかけても上手くいきませんでした。

悩みに悩んでいたその企業は、あることに気づきました。実はこの企業の社員のほとんどは工場がある近隣の市の出身であり、しかも地元の高校を出ていたということを。高卒の方は、大卒以上に愛校心が強いということがあります。そこで、求人情報誌に「○○高校OBが何名在籍」というデータを開示した広告を掲載しました。今週は○○高校、翌週は△□高校というように、シリーズ化して掲載していきました。毎回、この高校出身者は何人いて、どんな職種で活躍しているか、さらには先輩の仕事ぶりを紹介しました。

高卒の新入社員を採用するうえで、愛校心をくすぐるような企業説明会を工夫してみましょう

高卒の新入社員を採用するうえで、愛校心をくすぐるような企業説明会を工夫してみましょう

なかには「トヨタ系の工場=キツイ」と思っている人もいるので、そのイメージとは違った「あたたかい雰囲気」を打ち出しました。

この広告は大反響で、地元の高校出身者を中心に多数の応募が集まりました。中小の町工場にも意外な魅力は、この「先輩が活躍している」「人間関係があったかそう」ということだったのです。

ちなみに、やや余談ではありますが、ぜひ愛知県にある企業の求人広告は採用活動の参考にしてみてください。愛知県はトヨタ系を始めとするものづくり企業のメッカなのですが、地域内での競争が激しいですし、大学卒の新卒採用においては県内に採用ターゲットとなる大学が少ない、県外から学生を集めなくてはならず、いかに優秀な学生に「箱根と関ヶ原をこえさせるか」(大手メーカー元人材開発室長談)が課題になっているのです。この困難な環境の中、いかに応募させるか?愛知県の企業や、就職情報会社にはその知恵が集まっており、参考になるのです。覚えておきましょう。

先輩を母校に連れていこう

「先輩が活躍している」という事実は、学生にとっての安心できるポイントです。中堅・中小企業においてはなおさらそうです。ぜひ、オススメしたいのが、学内企業説明会などに先輩社員に協力してもらうことです。業務時間に半日程度抜けてもらうのは大変なことではありますが、本人にとっても嬉しい体験です。最初は「忙しい・・・」と断っていた社員も、行ってみると感激するものです。母校の学生と会い、仕事の説明をし、質疑応答に対応するという一連のプロセスは、自分の振り返りをする行為ですし、働く意味を再確認できます。 「先輩社員がやって来る」という事実を事前に知らせておくと、動員の増加にもつながります。

中には、「ウチには学生にウケそうな魅力的な先輩がいない・・・」という企業もあることでしょう。そんなことありません。実はその、何でもないような、どこにでもいそうな社員こそが共感をうむのです。

大学においても、OBやOGとの交流イベントを強化しています。地方大学においても、東京へのバスツアーを組み、首都圏にいるOB・OGとの交流会を開催しています。

「先輩が活躍している」当たり前のようで、実は企業に対する安心感を劇的に上げる施策です。ぜひ、先輩を母校に連れていきましょう。

掲載日:2011年3月 9日


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