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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


愛される採用! −人材を採用する−

株式会社クオリティ・オブ・ライフ チーフプランナー 常見陽平

株式会社クオリティ・オブ・ライフ
チーフプランナー 常見陽平

【プロフィール】
常見陽平(つねみようへい)
人材コンサルタント、作家、大学講師

【経歴】
リクルートを退社後、メーカー勤務を経て現在クオリティ・オブ・ライフにてチーフプランナーを務める

【著書】
『就活のバカヤロー』(光文社新書)
『最強「内定」請負人 就活の答え』(講談社)
など、著書多数

会社の“におい”をかがせよう

キャリアのテニスサークル理論

数年に1度、母校の学園祭にお邪魔します。昨年はついに、学園祭での“母校凱旋講演”を実現しました。感慨深かったです。
 学園祭にお邪魔したり、母校の学生からOB訪問を受けるたびに思うことがあります。それは、「各テニスサークルのメンバーは、なぜどの時代も変わらないのか?」ということなのです。約20年間、各テニスサークルにいるタイプは入れかわっていないように思えたのです。

【体育会テニス部】→いかにも体育会集団。真面目。練習もハード。
【テニスサークルA】→体育会に負けずに練習する。一応、インカレ(インターカレッジ)。勉強も一生懸命やる人が多数。
【テニスサークルB】→テニスも遊びも勉強もバランスが取れている。リア充(現実の生活が充実)なにおいがプンプン。学園祭の歌合戦で披露する、歌とダンスは名物。
【テニスサークルC】→テニスの優先順位が低い。美男、美女ぞろい(セレクションあり)。かなりチャラい(言動が軽薄、服装が派手)。
【テニスサークルD】→ラケットがいらない。ひたすら合コンに興じる。合宿と称した旅行にもやたらと出かける。

特にテニスサークルC、Dにはその時代、時代のチャラい人がいてびっくりしました。
 例として適切ではないかもしれませんが、企業においても当てはまる法則だと思います。同じ地域、業界の同規模の企業でも、各社ごとに社風は違いますよね?そして、仕事でのこだわるポイント、優秀だと評価されるポイントも違います。だから、同じ業界で内定をいくつも持つ学生があまり出現しないわけです(求人数の減少という要因もありますが)。
 大学2年生の時に、雇用・労働問題のゼミで使っていたテキストにもまさに似たようなことが書かれていました。日本企業では「空気」が大変大切であるということです。俗な言葉で言うと「ノリが合う」かどうかということですね。
 特にその企業に行くべきかどうか、長く勤務できそうかどうかは、空気が合うかどうかがポイントになります。これを私は「キャリアのテニスサークル理論」と読んでいます。やや下世話な例えですが。

「同じにおいの先輩」はだいじな説得材料

会社説明会で自社の社員を求職者に会わせることで、社員のひたむきさ、温かさを求職者に伝えて良い影響をもたらす

会社説明会で自社の社員を求職者に会わせることで、社員のひたむきさ、温かさを求職者に伝えて良い影響をもたらす

求職者は、企業の「本当」を知りたいと思っています。そのためにも、採用施策においては「会社のにおいをかがせること」が大切です。ホームページの採用情報コーナーでは、できるだけ働く姿を伝えること、なによりリアルな接点を増やすことにこだわりたいです。
 会社説明会などは外部の会場もいいですが、できるだけ企業に呼ぶことを心がけたいですね。会社の雰囲気を味わってもらいたいところです。「かっこいいオフィスじゃないからできれば見せたくない」という方もいらっしゃるかと思いますが、現実は伝えるべきですね。私もいまの会社に移る際、雑居ビルでしかもオフィスを3社でシェアしている様子を見て、それまでの14階建ての自社ビルとは環境が違いすぎて驚きましたが、「ベンチャーとはこういうものなのだ」とますます覚悟したものです。
 企業説明会や選考プロセスにおいても、できるだけ社員を巻き込むこと、彼らに会わせることを心がけましょう。
 ここでもやはり「ウチには学生受けする社員がいない」と言うかもしれません。でも、普通の社員が醸し出す、ひたむきさ、温かさこそが求職者に響くのです。そして、それこそが貴社の強みだとも言えるわけです。
 どの企業にも“におい”があります。それこそが、その企業の独自性、優位性です。ネットの時代だからこそ、これをさらけ出し、伝える採用こそがいま求められているのではないでしょうか?

掲載日:2011年2月 3日


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