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HOME > 経営をよくする > 人材活用の決め手

人材活用の決め手 中小企業の大きな経営資源である人材について採用から育成までのポイントをわかりやすく紹介します。


愛される採用! −人材を採用する−

株式会社クオリティ・オブ・ライフ チーフプランナー 常見陽平

株式会社クオリティ・オブ・ライフ
チーフプランナー 常見陽平

【プロフィール】
常見陽平(つねみようへい)
人材コンサルタント、作家、大学講師

【経歴】
リクルートを退社後、メーカー勤務を経て現在クオリティ・オブ・ライフにてチーフプランナーを務める

【著書】
『就活のバカヤロー』(光文社新書)
『最強「内定」請負人 就活の答え』(講談社)
など、著書多数

社長はキラーコンテンツ。-でも使いすぎにはご用心

神降臨-学生にとって社長は神様?

「社長が自ら語る、創業27年、業界の風雲児のわが社の戦略とは?」
  こんなセミナーの告知をよく見かけます。よっぽどの前のめり就活生でない限り、学生は企業の社長に会ったことはありません。私もある社長とコラボセミナーを開催したことがあるのですが、"社長"と聞いただけで会場の学生はまるで神様が降臨したかのように興奮します。社会人との接点も少ない中、社長が登場したら興奮するのは当たり前です。生出演もそうですが、ビデオ出演しただけでも学生は感激するもので、アンケートなどでも「社長の話を聞けてよかった」などと回答します。中堅・中小企業のホームページをみると採用情報コーナーには社長からのメッセージがよく掲載されていますね。

社長が採用の客寄せパンダとして優れているのは、自分の意見を言い切れる立場であるということです。採用担当者は所詮サラリーマンです。立場上、言いたくても言えないことはあります。結果として学生は「人事は同じようなキレイゴトを言う」という印象を抱いてしまいます。社長はその点で何でも断言できるので、話を聞いていてもモヤモヤ感がないのですよね。

人材採用は間違いなく企業を成長させるための重要課題です。人事担当者としては社長をもっと採用活動に巻き込みたいところです。と言う前に、社長からは「もっと強い若者を採れ!」という指令が出ていることでしょうけど。

先日、お会いした東証一部上場企業の社長も、足を棒にして採用活動に参加していました。時には2人の学生の前で、人事担当者と一緒に講演したこともあるとか。でも、優秀な人材の獲得は企業にとって大きな課題なのです。

社長は魅力的!で、社員はどう?

社長と事業に魅力をもたせることが、よい人材を引き寄せるポイント

社長と事業に魅力をもたせることが、よい人材を引き寄せるポイント

とはいえ、社長を採用活動に巻き込んだだけではダメです。「社長は魅力的なのだけど、他の社員はどうなの?」と思われてしまうかも。実際、上位校の学生、内定長者の学生ほど、社長や企業をみる眼はシビアです。

「結局、社長しかウリがないのね」
  「採用には力を入れているのだけど、ビジネスモデルはどうなのだろう?」
  そう疑われてしまいます。やり方によっては、社長のワンマン企業だと思われてしまうかも。

また、社長のプレゼンこそ、失言に注意です。採用担当者は常に、世の中や学生の最新事情を社長にインプットすることをお忘れなく。以前、某政治家が「IT」を「イット」と読んで笑われてしまいましたが、気を付けないと同じような事件が起こりかねません。就活とは直接関係ありませんが、特にスマートフォン、TwitterやFacebook、そしてAKB48など、最近の流行くらいはインプットしておきましょう。「若者のことをまるでわかっていない親父」という印象にならないように。

そして、サラリーマンの立場で大変だと思いますが、社長の講演については、終了後にやんわりとダメ出しをしましょう。伝わらない言葉で話していたり、いつの間にか学生にまるで響かない精神論を語っていたり、時にはセクハラ発言をしていることだってありますからね。

社長を出す場合は、セットでビジネスモデルの独自性、優位性などを客観的に伝えること、そして、社長以外の社員、特に若手社員の活躍もセットで伝えることですね。また、最近では社長が登場するセミナーも乱立しているので、ありがたみがなくならないように注意が必要です。私はこれを「僕らの音楽のレミオロメン状態」と言っています。フジテレビの『僕らの音楽』は大好きな番組で毎週録画して観ているのですが、「今夜はレミオロメンが特別に歌います」と毎週のように言われてはありがたみがなくなるわけです。企業によっては、社長が語るセミナーと、若手社員への質問会、人事が話す通常のセミナーなど、ラインナップを多様化させています。社長を"消費"しないようにしたいですね。

社長は採用活動におけるキラーコンテンツであることは間違いないのですが、社長セミナーなどをやればいいというものではないということに気づきましょう。

掲載日:2010年12月20日


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