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クリーニング、縫製を機械で支える[ワイエイシイ新潟精機]

炭田勝之社長

炭田勝之社長

会社名 ワイエイシイ新潟精機(株)
代表者 炭田勝之社長
業種 一般機械
所在地 新潟県妙高市中川3の24
電話 0255-72-3151

専用機で作業を簡素化

 ワイエイシイ新潟精機はクリーニング工場や縫製工場向けの機械メーカー。製品には乾燥機やプレス機、ウール製品の仕上げ機、異素材を張り合わせる機械などがある。同社は1919年に農機具メーカーとして創業。1960年代以降、クリーニング業界向け機械や縫製業界向け機械を始めて現在の主力製品としている。
 06年8月にはクリーニング工場向けの包装機械やプレス機を製品に持つワイエイシイの子会社となり、クリーニング関連製品部門の一翼を担っている。現在、ワイエイシイ新潟精機の製品は営業と企画をワイエイシイが担当、開発と製造をワイエイシイ新潟精機が担当する。
 クリーニング業界は現在、再編途中にあるという。受け付けもクリーニングも店内で行う昔ながらの小規模クリーニング店は減りつつある。一方で増えているのが複数店舗で受け付けたものを大型の工場でクリーニングする形態だ。
 そのような業界の動きに機械メーカーの対応も必要とされている。工場の大型化で機械も大型化が進む。また熟練者がアイロン一つで行っていたプレス作業は、プレスの場所ごとに細分化された機械に変わりつつある。熟練者でなくとも高品質のプレスができる性能や省力化、スピードを兼ね備えた機械が求められている。
 最近では環境への配慮からクリーニング溶剤が見直され、新種の溶剤に対応した機械が必要になっている。省エネへの関心も高まっている。ワイエイシイ新潟精機は機械が利用される現場に入ってニーズを的確に把握し、こうした要求に応える製品を開発している。

グループ効果を生かす

 ワイエイシイグループの一員となったことでワイエイシイ新潟精機は乾燥から包装まで「システムで提案できるのが強みになった」(炭田社長)。開発と製造に特化することで「長期的な開発ができる余裕が出てきた」(同)という。またクリーニングや縫製の枠にとらわれない開発も計画している。その一例として異素材を張り合わせる機械の技術は縫製以外の分野への転用も想定する。コンベヤーシステムの技術はOEM(相手先ブランド)供給も行っている。同技術も今後伸ばしたい考えだ。
 営業の拡大でもグループ効果がある。クリーニング工場向け機械の北米輸出や縫製工場向け機械の中国輸出が伸びており、07年度はグループ効果でさらに伸びるという。現在、国内では高級製品用機械の需要が増えており、中国向け輸出の増加も期待する。

クリーニング工場向けのプレス機

クリーニング工場向けのプレス機

ワンポイント

厳しい環境の中で活路見いだす

 日本のクリーニング業界の需要予想は厳しいという。その背景には人口の減少だけでなく家庭用洗濯機メーカーや家庭用洗剤メーカーの企業努力がある。従来はクリーニングに出していたようなものでも洗えるという洗濯機や洗剤が増えてきたためだ。これに対してワイエイシイ新潟精機は海外向けとクリーニングや縫製以外の分野を伸ばそうとしている。その取り組みには半導体や液晶など幅広い製品分野を持つワイエイシイとの連携が効果を発揮しそうだ。


掲載日:2007年5月28日

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