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元気印中小企業


大ヒット工具を生み出した4つの要素 [エンジニア]

元気のひみつ
  • 中小企業が見落としがちな「知的財産」の活用
  • 職人芸を3Dプリンターに置き換え時間とコスト短縮
  • 遊び心満載のプロモーション活動

工具メーカーのエンジニアは、さびついたりして動かなくなったネジを簡単に取り外すことができる大ヒット工具「ネジザウルス」を生み出した。成熟産業ともいえる工具業界で飛ばした異例のヒットの要因を、高崎充弘社長は明解に分析している。

知的財産は必要条件

 素晴らしいアイデアが生まれたのに、特許未取得のために他社にまねされた。あるいは、特許を取得したために、自社のノウハウが漏えいしてしまった。このように特許を中心とした「知的財産」をめぐるトラブルは後を絶たず、多くの中小企業が悩まされている。専門的に戦略を練る部署を置く余裕がなく、特許事務所の弁理士に相談しても専門用語が多くて十分に理解できないというのがその要因だ。やはり社員自身が正しく理解しないと、自社のアイデアを守るための戦略を練ることができない。「知財に強くなることは中小企業にとっての必要条件」と言い切る高崎社長は、国家資格「知的財産管理技能検定」の受験を社員に奨励している。
 アイデアが守られたなら次に大事なのはデザイン。一つの製品が誕生するまでには試作品を何十回も製作する。デザインは高い技術力が要求されるまさに「職人芸」の領域であった。近年、米国製3Dプリンターを導入し、時間とコストを大幅に削減することで、斬新なデザインをより生み出しやすくなった。それまで手作業で10日近くかかっていた試作品製作が、一晩で完成するようになったという。

遊び心で親近感を

 こうして素晴らしい製品が生まれても、その良さが伝わらなければ売り上げは伸びない。そこで、ネジザウルスのマスコットキャラクター「ウルス君」が生み出された。キャラクターの漫画化展開や、「ゆるキャラグランプリ」出場など、遊び心満載のプロモーション活動を積極的に進めている。予算が限られている中小企業では、ひとつ出来上がったコンテンツを最大限に活用させることが大切。また、工具というBtoC商材では、難しい説明を並べるよりも一般消費者に親近感を持ってもらうことも有効な戦略だ。
 市場調査(Marketing)によるニーズのくみ取りはビジネスの基本。しかしそれだけでなく、知的財産戦略(Patent)、デザイン(Design)、プロモーション(Promotion)の要素が全てそろわないとヒットしない。これが数十年に及ぶ試行錯誤の末に高崎社長がたどり着いた独自の理論だ。この理論を活用して「お客さまに愛される工具づくり」をこれまで以上に目指す。

大ヒット商品になった「ネジザウルス」

大ヒット商品になった「ネジザウルス」


Onepoint

価格競争に巻き込まれないブランドづくり

 遊び心満載の高崎社長のビジョンはとても明確。「価格競争に巻き込まれることがないブランドをつくる」ことだ。少人数で奮闘するからこそ生まれるイノベーションの可能性を、どれだけビジネスにつなげるか。そのための戦略として、知的財産管理やプロモーションを中小企業が自社で積極的に進めることが求められている。

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企業データ

高崎充弘社長

高崎充弘社長

会社名 (株)エンジニア
代表者 高崎充弘社長
業種 作業工具メーカー
所在地 大阪府大阪市東成区東今里2-8-9
電話 06-6974-0028

掲載日:2015年3月25日

大阪府

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