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元気印中小企業


日中で生産分業しコスト競争に勝ち抜く継ぎ手メーカー [アオイ]

元気のひみつ
  • 効率的な生産体制の構築
  • 付加価値の高い製品を開発できる製造技術
  • 豊富な製品群

 「いい商品を作ろうとして、少しずつ当社の製品に目を向けてくれている」と小野田勝美社長は手応えを口にする。静岡県御殿場市に本社を置くアオイは、各種空気圧自動制御機器用の継ぎ手を中心に、継ぎ手に使う樹脂チューブやバルブの製造販売が主力だ。
 国内でのコスト競争に勝ち抜くため、2001年に中国・大連市で継ぎ手やバルブの量産品の生産を開始した。一方、付加価値の高い製品や新製品は国内で生産している。09年には御殿場市に新本社工場を建設。効率的な独自の生産体制の構築に取り組んでいる。08年のリーマン・ショック後、一時は10億円に落ち込んだ売上高も25億円まで回復、近い将来に50億円企業を目指している。

医療、環境分野に進出

 同社は68年に銅製継ぎ手の製造を始めた。77年には御殿場市に本社工場を建設。転機となった商品が、樹脂チューブにはめ込むだけで使えるワンタッチ継ぎ手だ。「大きなヒット商品となった」(小野田社長)ことで同社は飛躍を果たす。
 ただ、次第に日本の製造業が空洞化する中、市場が小さくなってきた。さらに欧米製品の価格も日本より安くなってきた。このため中国への進出を決意。現在では量産品は中国・大連市で生産している。中国からタイや、インドネシアに輸出もしている。
 一方、01年から医療や環境業界向け商品開発に着手。「環境に対応しないと認められない」(同)と液体輸送チューブ「エコフレックス」とステンレス製継ぎ手「エスフィット」を発売した。
 エコフレックスは燃やしても有害ガスを発生しない。環境意識の高まりと共にユーザーからの評価は高まった。欧州特定有害物質規制(RoHS)対応の継ぎ手や植物由来成分を配合したチューブなど環境配慮型の製品を相次いで開発。環境意識の高まりで需要が拡大した。

20年先を考え新工場建設

 08年には、新工場の建設に踏み切った。20億円に上る大型投資だった。リーマン・ショックで業績は急速に厳しくなる。が、小野田社長に迷いはなかった。10年先、20年先を考えての決断だった。
 新工場に本社機能を移すと共に、旧本社工場のバルブ・継ぎ手の生産と第2工場(御殿場市)のチューブの生産を移管した。さらに組み立て工程を加え、一貫生産体制を構築した。クリーンルームも設置し、医療機器用など特殊品の生産を可能とした。最新の試験設備も導入し、環境配慮型製品などの開発力も強化した。新本社工場完成を期に量産品は中国、付加価値の高い特注品は日本と完全に生産を分離した。
 新本社工場は会議室から富士山が一望できる絶好のロケーション。静岡県は日照時間が長いことでも知られており、新本社工場では太陽光発電の売電事業も始めた。
 さらに、09年には前立腺ガンの放射線治療に使う補助器具「直腸脱気チューブ」を静岡県立静岡がんセンターと共同で開発。産業用チューブ製造で蓄積した技術を応用、医療機器分野に参入し、事業領域を広げている。

御殿場の新本社工場(付加価値製品を生産する)

御殿場の新本社工場(付加価値製品を生産する)


Onepoint

価格競争に巻き込まれない取り組みを

 「この業界はすぐに価格競争に陥る」と価格競争に巻き込まれない事業への取り組みが重要だ。今後も「医療・食品・半導体・環境・車」をターゲットに環境に優しく、顧客に評価されるよりいい製品開発に挑戦していく。これまでに蓄積してきた技術で、医療機器など新たな分野を切り開きつつある。さらに、駆動部品など周辺を含め、バルブ、継ぎ手を組み付けてユニットで納入することも始める。いかに付加価値の高い製品づくりや取り組みができるかが成長のカギを握る。

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企業データ

小野田勝美社長

小野田勝美社長

会社名 (株)アオイ
代表者 小野田勝美社長
業種 継ぎ手、バルブ、チューブ
所在地 静岡県御殿場市神場757-1
電話 0550-89-7111

掲載日:2015年3月19日

静岡県

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