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元気印中小企業


積極進出のリスクを取り大きく育てた海外事業 [安福ゴム工業]

元気のひみつ
  • 他社に先駆けた海外展開
  • 為替に左右されない現地生産・供給体制
  • リーマン・ショックをバネに樹脂部品を強化

80年代に独資で米国進出

 安福ゴム工業は国内の2輪車、4輪車、産業用車両大手を顧客に持つゴム・樹脂部品メーカー。安福忠昭社長が1963年にハンドプレス機4台で創業し、50年間で年商100億円を超える企業に育てた。早くから海外に目を向け、日本を含む世界6カ国に工場を展開するグローバルな供給体制が強みだ。
 同社の転機は80年代半ばにさかのぼる。取引先の招きで米国の現地視察会に参加した安福社長は同国のスケールの大きさに触れ、中長期的な市場拡大を確信。いち早く進出して橋頭堡を築く戦略に出た。しかし、当時はまだ中小企業の海外進出は珍しく、「周囲からは何をしにいくんだと批判的に見られた」(安福社長)時代。合弁先は見つからず、独資での進出を迫られた。案の定、当初は顧客開拓に苦労し、十分な受注量を確保できなかった。そのため日本向けの仕事を回して急場をしのいでいた。

海外展開の加速と樹脂部品の強化

 ところが90年代に入ると急激に円高が進み、完成車メーカーは部品の海外調達にかじを切った。この流れに乗り、4輪車向けの受注を拡大。それまで2輪車向けゴム部品のメーカーだった同社が大きく飛躍するきっかけとなった。その後、米国での成功をてこに現地での生産・供給体制を築くため、インドネシア、ベトナム、ブラジル、タイへ生産拠点を広げた。
 95年に進出したインドネシアでは97年のアジア通貨危機を経験しているが、米国工場の設立時と同様に他国の受注を融通することで乗り切った。こうして結果的に同国でも市場開拓で他社に先行し、同社最大の生産拠点となるなど成功を収めている。また、08年のリーマン・ショック時は仕事量の減少をバネに樹脂部品に本格進出するきっかけにした。中でも力を入れる樹脂とゴムの複合部品であるエアクリーナーは同社の売上高の3割を占める主力製品の一つに育った。

小さく産んで大きく育てる

 こうした同社の歴史を振り返って驚くべき事は創業以来一度も赤字を出していないことだ。積極的な海外進出でリスクを取り、幾度となく世界的な経済危機に見舞われる中で黒字を確保してきた秘訣を安福社長に尋ねると「小さく産んで大きく育てること」と話す。当初は最小限の投資に抑え、事業が軌道に乗れば少しずつ増産投資を行う。その戦略は今も昔も変わらないという。
 安福社長は創業当時から掲げる"一流の部品メーカー"を目指し、今後もグローバル競争力を磨く方針を打ち出す。13年に稼働したタイ工場がようやく軌道に乗るめどが立ち、新たな国への進出も検討する段階に来ている。

エアクリーナーは売上の3割を占める主力製品に育った

エアクリーナーは売上の3割を占める主力製品に育った


Onepoint

M&Aにも注目

 安福ゴム工業は海外展開を積極的に進める一方で、近年国内の工業用ゴム部品メーカー2社を買収している。安福社長は今後もシナジーを生み出せる範囲でM&A(合併・買収)を続けると話しており、こちらの動向も注目される。

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企業データ

安福忠昭社長

安福忠昭社長

会社名 安福ゴム工業(株)
代表者 安福忠昭社長
業種 工業用ゴム・部品製造
所在地 兵庫県神戸市西区福吉台1丁目1番1号
電話 078-967-1313

掲載日:2015年1月 8日

兵庫県

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