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元気印中小企業


お好み焼きロボで次世代産ロボの創出に挑む [東洋理機工業]

細見成人社長

細見成人社長

会社名 東洋理機工業(株)
代表者 細見成人社長
業種 システムインテグレータ業
所在地 大阪府大阪市西淀川区御幣島6-13-60
電話 06-6473-6667

次世代ロボではなく次世代産ロボ

 東洋理機工業は、産業用ロボット市場の初期段階となる1985年からロボット応用システムの開発を手がける。中でも1,000℃以上に加熱したワークを把持し鍛造プレス機にセットする熱間鍛造ハンドリングロボットを柱に、多くの自動車部品メーカーに納品してきた。
 同社の知名度を上げたのは、産業用の双腕ロボットが人間と同じようにコテを使ってお好み焼きを調理する「お好み焼きロボット」の開発だ。発表して2年が経過するが、いまもロボット関連のイベントで人だかりができるほどの人気を誇る。
 同ロボットを開発した狙いは「産ロボの新たな用途をみんなで考えほしい」(細見社長)ことにある。ゆえにセンサ類は一切使用せず、産ロボの基本機能といえる、事前に軌道計画した通りに動作させるティーチングプレイバック制御のみでお好み焼きを調理している。細見社長ほどの開発経験がなければできない技だ。
 細見社長は、大阪市の次世代ロボット開発ネットワーク「RooBO(ローボ)」の会長を務める。患者見守りロボットをはじめ過去の精力的な活動が評価されてのことだが、これらの開発を通じて、サービスロボットなど次世代ロボの開発の難しさを経験してきた。安全性の確保や自然言語の処理など課題が山積する。そこで、発想を転換して産ロボを外食産業など新たな分野に適用する「次世代産ロボ」を着想し、これを考えるための素材として「お好み焼きロボット」の開発に至った。たこ焼き、鯛焼き作業の作業分析にもチャレンジするなど、次世代産ロボの創出に邁進している。

独自のカスタムロボ事業にも着手

 昨年からは、特定用途向けに専用ロボの開発を請け負うカスタムロボ事業にも取り組んでいる。汎用の産ロボは市場のボリュームゾーンに合わせた仕様となっており、動作範囲が大きいわりには可搬重量にも設置スペースにも制約がある。これを顧客ニーズに合わせた必要機能に絞り込み、コンパクトでありながら大きな可搬重量を確保しようとしている。市販のサーボモータやコントローラなどを組み合わせ、座標変換などの制御ソフトを用意すれば産ロボが作れるとはいえ、このような取り組みはおそらく同社が初だ。すでに4台の3軸アームロボットでトランスファ(ワーク順送)を行うロボットの試作に取りかかっている。
 同社の2009年3月期の売上高は約5億円。リーマンショック以降は、自動車業界の設備投資の縮小により売上が落ち込んでいる。それでも、「(カスタムロボ事業の立ち上げで)産ロボメーカーの仲間入りを果たすことができた」と力を込める。

コテで器用に調理する「お好み焼きロボット」/

コテで器用に調理する「お好み焼きロボット」

Onepoint

チャレンジ精神で開発に挑む

 「元気だけはありますよ」。細見社長はことあるごとにそう話す。国内の産ロボ市場が回復しない中、同社を含め多くのシステムインテグレータが苦しい経営を強いられている。それでも、同社は次世代産ロボを目指したり、エアハンマー作業のロボット化という世界初の試みにもトライしたりしている。元気を振り絞りつつ数年先を見据えたチャレンジングな開発に取り組む姿勢が同社の魅力になっている。


掲載日:2014年4月 2日

大阪府製造業

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