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元気印中小企業


徳島でのモノづくりにこだわった精密ネジ製造 [西精工]

西泰宏社長

西泰宏社長

会社名 西精工(株)
代表者 西泰宏社長
業種 精密ネジなどの製造業
所在地 徳島県徳島市南矢三町1-11-4
電話 088-631-7177

社員の人間性向上が品質アップにもつながる

 西精工は1923年(大正12年)の創業。徳島県内でも有数の老舗企業だ。自動車や家電関連メーカー向けに精密ネジやファスナー、小物パーツを製造するほか、ミニチュアベアリングの旋削加工も手がける。同県内に本社工場(徳島市)、石井工場(徳島県石井町)、土成工場(同阿波市)の3工場を構える。
 「いらっしゃいませ!」。本社内に入ると、元気いっぱいの声が響き渡り、内勤業務の社員が一斉に立ち上がってあいさつする。決して強制的ではない。従業員が自発的に来社した人を温かく出迎える。アポイントがある来客には手製の「歓迎ボード」を作っているのも若手社員の発案だ。「モノづくりひと筋。身の丈に合った経営を心掛けてきた」と話す西泰宏社長は、社風について"大家族主義"を掲げる。ネジを中心としたモノづくりに励む中で、社員全員の心に共通して通うものが生まれている。
 同社の力の源は社員教育だ。約5年前から始めた社内での「企業内大学」では、始業前や就業後の時間を活用し、5Sや品質管理、自己啓発などを「毎日どこかで必ず開いている」(同)。「教育のテーマは人間性を高めること。それはイコール品質を高めることにつながる」。西社長は製品を支えるのはあくまでも人であると力を込める。

"社内マイスター制度"の導入も検討、技能スキルの向上狙う

 「市場が見えにくい中でも自分たちの会社は見える。ここ徳島でしっかりとモノづくりに取り組むこと」。08年8月、結果的にリーマン・ショック直前のタイミングで5代目社長に就いた西社長はこう強調する。
 10年7月期の売上高は47億円。05年に本社社屋、08年には土成工場を新設した矢先の景気後退で「底だった」前期と比べて約27%増となった。ネジなどの受注もようやく回復基調に差し掛かっている。自動車向けのナットは売り上げの約80%を占める。エンジンやバンパー、ドア、サンルーフ、電子制御など500種類を超えるネジを多品種"大ロット"で生産する。短期間で納品するのも大きな強みだ。
 一方、課題について西社長は「営業強化はこれから」と話す。同社は全国各地に営業所を置かず、担当者は全員が徳島の本社から動く。「その代わり、報告書などは即日提出が原則。目の届く範囲で緊張感を持たせたい」という理由からだ。ただ、現在は出張で訪問しているタイや中国などは、将来的に営業拠点を据えることも検討する。
 今後、技術力底上げに向け「社内マイスター制度」の導入を視野に入れる。ネジづくりの技能を習得するにはおおむね15-20年程度は必要という。段階ごとに各部門で優秀者を表彰する仕組みを明確化することでスキルアップを速め、社員同士の切磋琢磨による相乗効果を高める狙いだ。

西精工の本社社屋

西精工の本社社屋

Onepoint

根底にあるのは、社員ひとり一人の自主性

 「徳島を拠点にファインパーツのモノづくりを極めよう」と力強く宣言する西社長は、社員約240人全員の個性を把握し、事あるごとに声をかける。「求めるのは自主性。自ら考え行動する意識を啓発するのが私の務め」と強調する。こと仕事においては妥協を許さないが、ほぼ全員が参加するというバーベキュー大会など社員同士が交流する場も積極的に開かれる。
 西社長が学生時代に打ち込んだラグビーの「ワン・フォア・オール、オール・フォア・ワン(一人は全員のために、全員は一人のために)」の精神同様、お互いを尊重しながらモノづくりに打ち込む土壌が、西精工の社内には浸透している。


掲載日:2014年4月 2日

徳島県製造業

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