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元気印中小企業


需要を自ら創出 [菅原冷蔵]

菅原昌一社長

菅原昌一社長

会社名 菅原冷蔵(株)
代表者 菅原昌一
業種 保冷剤・食品の製造販売業
所在地 山形県酒田市北浜町2-82
電話 0234-35-1361

スピード重視

 「中小企業は自ら需要をつくっていくことが大事。大手が手を出さないニッチな分野でのトップメーカーを目指してきた」。菅原冷蔵の菅原昌一社長は、自社でマーケットを創出していく姿勢を強調する。
 1967年設立の同社は、当初冷凍・冷蔵倉庫業としてスタート。94年に自社設備の冷蔵倉庫を活用して、保冷剤製造に進出したのが転機となった。漁業関連の落ち込みなど地元・山形県酒田市での倉庫需要の減少を踏まえ、異分野への進出を決断した。
 現在、保冷剤事業は、業界全体のシェアで約25-30%を占めると見る。洋菓子関連向けでは「約60%のシェアを持つ」(菅原社長)など、主力事業に成長している。保冷剤製造を機にニッチ分野の開拓を進めた同社は、現在なめこ生産、子会社によるイカそうめん生産の3つの柱で多角展開を進めている。
 主力の保冷剤部門の売上高は約10億円(2009年12月期)。「スピード重視」(菅原社長)が一つの方針で、ニッチ分野で他社が手がけていないこと、やれないことを開拓してきた。保冷剤部門では、凍結納品、食品と同レベルの衛生管理や独自製品の開発などに注力。弱酸性除菌水を用いた保冷剤は、使い終われば、使用した水を手洗いやまな板の除菌などに再利用できる環境配慮型タイプとして市場投入した。従来の業界の常識を打ち破るビジネスモデルの確立により、シェアを拡大してきた。
 イカそうめん部門は、同社子会社が担っている。03年に秋田県にかほ市でイカそうめん製造を手掛けていた会社を企業の合併・買収(M&A)で取得。現在イカそうめん部門の売上高は約9億円(2009年12月期)で、イカそうめん製造での国内トップシェアを占める規模に育てた。

ニッチ分野の開拓

 現在同社が最も力を入れているのがキノコ部門のなめこ生産。現在きのこ部門の工場は本社のある酒田市に2工場、本社近郊の山形県三川町に1工場の計3工場。きのこ部門の強化に向けては、やはり本社近郊の同遊佐町になめこ生産工場を新設することを決めた。09年12月に工場用地を取得しており、敷地内にある建物の改修を行い、新工場を2011年8月にも稼働させる予定。10年12月期における同部門の売上高は約6億円の見込みで、新工場の生産が本格化する12年12月期には同13億円を目指す。きのこ部門の4工場体制により、なめこ生産を倍増。シェア拡大につなげる。
 なめこ生産は06年に地元のきのこ菌糸製造会社の経営権を取得してスタートした。きのこ部門は今後の同社グループ成長への原動力に位置付けられる。遊佐町に設置する新工場への総投資額は土地・建物を含めて約7億円を予定。敷地面積は約2万3000平方メートル、工場棟の延べ面積は約5000平方メートルの規模。一般のなめこより大きな自社開発の「オッキーなめこ」を主力に生産する計画だ。
 菅原冷蔵は保冷剤、キノコ、イカの3部門を着実に成長させる方針。キノコ部門強化などにより、グループ全体の売上高は12年12月期には35億円、経常利益3億円を見込む。それ以降については今後の各事業の進ちょくを踏まえながら「次のステージを見つめていく」(菅原社長)としている。

保冷剤の製造現場(本社第3工場)の様子

保冷剤の製造現場(本社第3工場)の様子

Onepoint

総合力で展開

 冷凍・冷蔵倉庫業からスタートした菅原冷蔵は、自社設備を活用して保冷剤メーカーに業種転換し、イカそうめん、キノコなどのニッチ分野でそれぞれ事業を拡大してきた。技術、営業、製造などの総合力を結集して、スピードを強く意識しながら、需要を創出してきたことが成長の原動力となっている。今後も各事業でのM&Aなども視野に入れ、基盤固めに力を入れる構え。当面は3本の柱を軸にリスクを分散させながら前進していく方針だ。


掲載日:2014年4月 2日

山形県製造業

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