本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


難所の足場設置に挑戦 [米山工業]

米山徹朗相談役

米山徹朗相談役

会社名 米山工業(株)
代表者 米山徹太社長
業種 モノレールやエレベーター関連装置製造業
所在地 愛媛県松山市空港通3-2-15
電話 089-972-0354

農業用モノラックから建設向け足場ラックに発展

 お客さまに喜ばれる製品をつくっていきたい―。愛媛県内有数の鉄工業者である米山工業の創業者、米山徹朗相談役の製品開発の原点はここにある。
 米山工業が本社を置く愛媛県はミカンなどかんきつ類の栽培が盛んだ。しかし、かんきつ類は急斜面で栽培することが多く農家の負担だった。急斜地用レール式運搬機として国内トップシェアの「モノラック」はそうした農家の声に耳を傾けて開発した製品の第一号だ。同様に、モノラックの技術を生かして建設現場の要望に応え、橋やビルなどのラックレール移動吊足場「ラック足場」や「ラックリフター」、「ラックベータ」、「モグラック」と製品ラインアップを増やしていった。
 米山相談役は「基盤技術がしっかりしていれば各分野で市場を確立し固定客を獲得できる」という。その言葉を実証するように国内外の空港や橋、球場、高層ビル、遊園地、競馬場など大規模な施工現場で採用された。
 「ラック足場」は2本のレールに作業足場が前後・左右・旋回して動き、レール幅なども自由に変えられる全方向移動のメカニズム。100種類以上のパーツをユニット化し、現場でうまく形状をつなぐと、苦労していた足場の設置も容易にできる。「ラック足場」と「ラックリフター」などの組み合わせも可能だ。
 従来の足場に比べ工期の大幅削減ができたため、工事関係者は喜んだ。点検や修理で橋の下に設置した足場が橋脚を超える時も、付け替えることなく移動できるため道路規制などを行わず利用者に迷惑をかけないメリットもある。国土交通省の新技術情報システム「NETIS」にも登録され設計段階で採用されることも多くなった。

競争に打ち勝つ理由

 同社の製品が採用されるもうひとつの理由は、他社の足場と比べ価格が安いことだ。足場面積が小さく資材量が大幅に少なくなるうえ、適正価格で提供している。同社は製品製造の大半を内製化することでコストを削減し、他社との価格競争にも打ち勝ってきた。
 また無理な設備投資はせず、ここ5、6年は無借金の健全経営を続けてきた。それが厳しい建設業界下でもがんばっていられる大きな要因になっている。
 一方でこうした「ラック足場」などの独自製品を簡単にまねされてはたまらない。同社は「ラック足場」などを中心に数十種類の特許のほか、アメリカ、ドイツ、イギリス、台湾の4カ国で海外特許も取得した。「大手の弁護士法人『御堂筋法律事務所』と縁があり、数十年来お世話になっている」(米山相談役)と特許侵害に対し、大手企業を相手に堂々とした態度が取れるのも心強い。

「ラック足場」を利用した点検工事中の木曽川大橋(三重県)

「ラック足場」を利用した点検工事中の
木曽川大橋(三重県)

Onepoint

顧客本位の商品開発

 同社の元気の源は健全経営、自己防衛のための積極的な特許取得、基盤技術を生かした顧客本位の製品開発をしてきたことにある。主力製品は建設業界向けが中心。リーマンショック以降、業界は厳しい状況にあるが、工期短縮やコスト削減などのニーズに応えれば需要があることを同社の製品は立証する。造船向けでは建造時の足場ラックで好評を得ると、新造船に義務づけられている身障者用エレベーターの受注に広がった。顧客の要望に一つひとつこたえることで受注が一段と膨らむ。


掲載日:2014年4月 2日

愛媛県製造業

最近の記事


このページの先頭へ