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元気印中小企業


一歩先を読む経営で着実に成長 [吉城光科学]

吉田尚正社長

吉田尚正社長

会社名 (株)吉城光科学
代表者 吉田尚正社長
業種 精密ガラス加工業
所在地 福島県須賀川市横山町119
電話 0248-75-1890

 吉城光科学は複写機やスキャナー用反射ミラー、DVD・ブルーレイディスクのピックアップ部品など、OA機器には欠かせない超精密ガラス部品の加工を手がける。特にコピー機用反射ミラーはほぼすべての国内メーカーに納品している主力製品。アイテム数は300種類にもおよび、世界シェアの約60%を占める。時代の一歩先を読む経営で着実な成長を遂げてきた。

一貫生産体制の構築で飛躍

 同社は1969年に現会長の吉田俊夫氏が光学レンズの研磨加工を行う会社として木城産業を創業したのが始まり。70年代後半になると、台湾、韓国の台頭により仕事が海外に流出した。危機感を深め次の柱にしたいと参入したのが、液晶時計ガラスの研磨加工だった。81年ころからは反射ミラーの受注を機に、平面加工はコピー機関連に特化していった。
 しかし、研磨加工だけでは生き残れないと考え、85年には後工程のガラス表面に金属膜を形成し、ミラー化する真空蒸着を手がけるようになった。続いて前工程の切断加工と事業を拡大し「切断」「研磨」「蒸着」の一貫生産体制を完成した。
 従来、切断・研磨・蒸着は業種も違い別の企業が分業していたが、一社でこなすことにより、中間コストが省け、納期も短縮され、トラブル発生時にも素早く対応できた。「お客からすると安くていい部品を買え、安く製品が作れる。これが今の競争力の根幹」と吉田社長は振り返る。川下の蒸着への展開により、メーカーへの直接営業も可能になり、付加価値性の高い製品の受注が増加した。

大手に先駆け海外展開

 同社は納入製品の海外生産化の動きに対応し、国内メーカーに先駆けて海外進出を果たした。91年に台湾で合弁会社を設立して海外経営のノウハウを習得・蓄積していった。
 その後、満を持して93年に香港に現地法人を設立。94年に広東省東莞市、95年には上海に2カ所の現地工場を矢継ぎ早に建設した。これらの現地工場が完成して間もなく日本メーカーの中国進出が相次ぎ受注も増え、すぐに生産は軌道に乗った。「向こうに拠点を作ってお客さんを待つ状態ができた。先取りできたことで飛躍的に受注が伸びた」と吉田社長は語る。その後上海、ベトナムにそれぞれ新工場を建設し、現在の海外生産体制を確立した。
 同社が主力とする反射ミラーは一社あたりの発注量が小さく売り上げも少ない。その割に設備投資が高額になる。「多額の投資をしても一社程度の少量受注では回収できず、海外企業でも新規参入が難しい」と、吉田社長はいち早く低コストの生産体制を構築し、世界的なシェアを獲得した優位性を語る。国内外メーカーの海外での現地生産・販売の流れも追い風になりそうだ。

OA機器用の精密ガラス部品

OA機器用の精密ガラス部品

Onepoint

ニッチな新規分野で勝負

 吉田社長は「今後も大手が参入しないニッチな新規分野で、これまで蓄積してきた技術の延長線上にある製品」の開発を目指していくという。
 ブルーレイディスクの受光部に採用された他の電波によるリモコンの誤作動を防ぐバンドパスフィルターは、国内では吉城光科学が唯一持つ技術だ。今後の成長が見込める医療機器分野でもカテーテルのバルーンに金、白金を生成する薄膜スパッター技術を大学などと研究するなど、次代への布石も着実に打っている。


掲載日:2014年4月 2日

加工業福島県

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