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元気印中小企業


超硬の極小工具で精密加工支える [カワイエンジニアリング]

俵正憲専務

俵正憲専務

会社名 (株)カワイエンジニアリング
代表者 河合敏子社長
業種 精密工具製造業
所在地 岐阜県関市小瀬字御嶽1504-1
電話 0575-23-5800

精密機器の進歩と共に発展

 ハードディスク駆動装置の回転軸や歯科用ハンドピースの精密軸受け、外科手術用ドリルの工具-。これらの精密機器を作る際に不可欠な刃物や冶工具、金型部品を作っているのがカワイエンジニアリングだ。同社はシチズンやセイコー、リコーといった日本を代表する企業向けに、精密部品を加工する専用特殊工具専門メーカーとしてスタートした。
 同社は2011年9月に創業30周年を迎える。俵正憲専務は「現在のさまざまな精密機器を作る技術は時計やカメラづくりから派生し、発展してきた。今、精密機械の分野で仕事をしているのも、その出発点から関わってきたからこそ」と言う。まさに精密機器の進歩と共に歩んできた企業だ。
 同社の本社工場は、鵜飼で有名な岐阜県関市小瀬にある。精密加工で理想とされる頑丈な岩盤に支えられた土地を選び、06年に建設した。エントランスルームの奥に入退室管理システム付きの扉があり、キーを持たない者は工場内に入ることはできない。工場内は明るく、フロア全体を見渡せるように設計や加工など各部門を隔てる壁をガラス板にした。オープンで風通しの良い社内にするための工夫という。

世界一流の機器ととぎすまされた五感で

 「優れた製品を生み出すための重要な要素は"機械"と"人の五感"だ」と俵専務が言うとおり、板張りの清潔なフロアには機械も測定器も"世界一流の機器"と誇るものが並ぶ。手動式で極小の超硬工具を削る万能工具研削盤はスイス・エワーグ社製で、同社の主力機。独マール社製の精密計測器はさまざまな国内外の計測器を試した末にたどり着いた、こだわりの一機だ。一流の機械をそろえることは「社員のモチベーション向上にもつながる」(俵専務)と期待している。
 もう一つの重要な要素となる人の五感は、生産現場で磨かれる。「技術はコツコツ、我慢して辛抱して努力しないといけない」(同)。同社の社員は製品に触った感覚やにおい、叩いたときの音など、常に五感を研ぎ澄ませることを教え込まれているという。
 一流の機器と研ぎ澄まされた五感によって生み出されるのが、寸法精度プラスマイナス1-2マイクロメートル以下という超精密製品だ。この技術を生かし、09年からは、摩耗して使えなくなった接触式形状測定機の検査針の再研磨サービスも行っている。
 最近では面粗さや寸法精度に対し、ナノメートル(ナノは10億分の1)単位の要求が増えているという。「ナノ単位で素材を加工するには、単に機械加工技術だけでなく、物性物理への理解が必要」(同)という。このため俵専務は、理工系の大学院卒業レベルの専門知識を持つ人材が必要だと考えている。社員18人の同社は少数精鋭集団として、さらなる高みを目指している。

精密部品を加工するカワイエンジニアリングの工場

精密部品を加工する
カワイエンジニアリングの工場

Onepoint

常にレベル向上を意識

 工場の環境や設備の一切は、同社が目指すモノづくりのために考え抜かれて整備されている。そこに妥協はない。機械購入時には、既存ユーザーなどに会って生の情報を集め、さらに測定機で徹底的に加工物を調べて選ぶという。「常に、より高いレベルを目指し、真面目に必死に、仕事をしなければいけない」。俵専務の言葉からは、精密加工を支えるモノづくり企業としてのプライドがひしひしと伝わってきた。


掲載日:2014年4月 2日

岐阜県製造業

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