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元気印中小企業


提案型営業で顧客とともに悩みを解決 [二九精密機械工業]

二九良三社長

二九良三社長

会社名 二九精密機械工業(株)
代表者 二九良三社長
業種 精密機械部品加工
所在地 京都府京都市南区唐橋経田町33-3
電話 075-661-2931

特定業種への依存避ける

 「取引先が困った時に頼られる、そんな存在になりつつある」―。二九精密機械工業の二九良三社長は、自社の状況をこう分析する。同社は切削加工、パイプの内径研磨、レーザー加工など多様な加工技術を持つのが強みだ。これらの技術を生かし、「顧客の悩みを解決するような部品加工」(二九良三社長)に取り組んでいる。顧客の購買部門とでなく研究開発部門に窓口を持ち、提案型営業を心がけるのが特徴だ。
 同社は精密機械部品加工業者で、半導体、医療機器、計測・分析装置業界向けに部品加工を行っている。2011年3月期は前期と比べ堅調に推移しており、2ケタ増収を見込む。好調な推移を支えるのは半導体製造装置向け部品加工で、現在、売り上げの2カ月分程度の受注残を抱える。
 一方で、半導体業界向けの売上比率が拡大しているのを懸念する。「特定業種の依存は避けたい」(二九宏和会長)ためだ。同社には、過去に半導体業界への売上比率が高く、半導体業界落ち込みによる直撃をそのまま受けた苦い経験がある。そのため「多様な業界と取引し、売り上げの柱を分散させるようにしている」(同)と話す。

新製品、続々

 既存取引分野で好調を保つと同時に、新規事業開拓を目指して拡販に力を入れるのが、独自のパイプ技術で製品化に成功した「βチタンパイプ」。形状記憶合金のように曲がりにくく、軽くて耐食性に優れるβチタンでパイプを作製したところ、医療機器やスポーツ用品など多様な分野から引き合いがあるという。
 増産に対応するため京大桂ベンチャープラザ内に昨年設けた研究室で、パイプの内径を研磨する装置を開発した。また、新製品として「βチタンスパイラルパイプ」を開発。パイプの外径にレーザー微細加工技術でらせん溝を入れることで、パイプの柔軟性やバネ性を部分ごとに調整する技術を確立した。「内視鏡など、新しい分野の受注につなげられたら」(二九社長)と、新規事業開拓へ意気込みを持つ。
 今年5月には約3億円を投じて、京都市南区内で本社社屋を移転した。新社屋は従来と比べ約3.7倍の広さを持ち、3階建てで延べ床面積は565平方メートル。「この経済環境のなか、生産部門でなく管理部門への投資は勇気が要った。とはいえ、従業員に快適に働いてもらえる拠点を確保でき、投資して良かった」と、二九社長は目を細める。従来は八木工場(京都府南丹市)にも営業担当者を置いていたが、新本社の設置で営業担当者を一カ所に集約した。これにより営業連携を密にし、提案型営業の充実に取り組む。
 「好調な時も常に危機感を持ち、次の事業の種を模索している」と、二九社長は話す。本社移転に伴い空き家となった旧本社社屋の活用方法も現在検討している。現状に甘んじず先手を打ちながら、活躍を続ける。

新製品の「βチタンスパイラルパイプ」

新製品の「βチタンスパイラルパイプ」

Onepoint

“4M+S=29”

 同社がモノづくりの基本と考えるものを数式化したのが「4M+S=29」だ。式の内容は、マン、マテリアル、マシン、メソッドの四つのMと、S=新しいスキルが組み合わされた時に二九の技術が確立されるという考えを示す。四つのMでは自社で加工マシンを開発したり、難素材の加工に取り組んだりと、高度な加工技術を追求している。
 そうしたしっかりとしたモノづくりの基盤を持ちながら、提案型営業で顧客ニーズを見極める。技術と営業活動がうまくマッチして、世の中で必要とされる技術を提供することに成功している。


掲載日:2014年4月 2日

京都府製造業

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