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元気印中小企業


万引防止用タグのトップ企業 [三宅]

三宅正光社長

三宅正光社長

会社名 (株)三宅
代表者 三宅正光社長
業種 バーコードラベルなど特殊印刷、各種万引防止システム製造業
所在地 広島県広島市佐伯区石内上1-16-1
電話 082-941-5511

 三宅は世界でも数社しかないという万引防止用セキュリティタグのメーカー。国内シェア30%以上の最大手だ。回路パターンを刃型で打ち抜く「ダイカット製法」という独自の生産技術を武器に、国内だけでなく海外での事業展開にも拍車をかけている。まだ世界シェアは数%だが、これを30%まで引き上げるのが当面の目標だ。

製針業が“ルーツ”

 同社の創業は1971年で、製針業からスタートして以来、事業内容は何度か変化してきた。製針業では広島でも老舗の有力メーカーとして知られていた。その後、72年に現社長の三宅正光氏が入社し印刷業に転換する。当時は「印刷のノウハウを知る者が誰もおらず、自分で勉強して職人さんたちに伝えた」(三宅社長)という。
 当初は値札などを印刷していたが、普及し始めていたバーコードと出会い、印刷事業が急成長する。針の売り上げは減少する一方だったので、うまく業態転換することができた。今も全社売り上げの50%内外が印刷事業だ。セキュリティタグ事業を本格展開したのは04年。顧客とのつながりの中で事業化した。「顧客から万引対策のいい商品はないか」と打診され、まず米国企業の代理店として参入。並行して自社生産の道を探っていた。
 セキュリティシステムのポイントはタグにある。技術的な難易度が高く、「中国に数社あるようだが、それ以外では世界最大手の米チェックポイントを含め3社に絞られる」(三宅社長)という。同社のタグは回路を打ち抜く仕組みなので正確に回路構築でき、打ち抜いた部分のアルミを全量リサイクルできる。しかも水分の影響を受けにくく、使用環境を問わない。他社はエッチングで回路を形成する方式で、リサイクルが難しく廃液処理も必要。環境問題からも今後、優位性が発揮できそうだ。
 本格的に事業をはじめて数年でシェアを獲得した。海外にはタグのみを出荷しているが、国内ではシステム化して販売している。例えば監視カメラと防犯ゲートを一体化したシステムなどだ。これをさらに推し進め「コンサルティングにまで発展させる」(同)ことも考えている。

最大市場、北米へ

 海外展開も加速させている。ドイツの企業に技術供与しているほか、欧州6社と中国1社を代理店として起用している。これに加え、このほどフランスのエグザクト・ワールドと代理店契約を結んだ。フランス国内を対象にした総代理店契約で、「このような形式の代理店は初めて」という。
 さらに北米戦略も思案中だ。米国はもちろん世界最大の市場だが、世界トップのチェックポイントの本拠地でもある。自社単独での進出だけでなく、アライアンス(協業)も含め多角的に検討している。タグの競争力には自信があるだけに「課題は営業だけ」。現在はセキュリティ事業の25%ほどが海外だが、これを50%まで引き上げるのが当面の目標だ。

三宅が製造するタグ

三宅が製造するタグ

Onepoint

オンリーワン技術背景に

 製針業から始まり印刷業、そしてセキュリティと業態は変化したが根底には製針業で培った技術がある。針の加工技術は高く、広島に10社程度残っている製針会社もエレクトロニクス分野などに多角化しているところが多い。三宅社長はいわゆる事務屋だが「セキュリティ技術についてはプロ」を自認する。同社の「ダイカット製法」は、日本を含め世界20数カ国で特許を取得している。オンリーワンの技術があるだけに戦略次第で「世界シェア30%」の実現はあながち高い目標でもないだろう。


掲載日:2014年4月 2日

広島県製造業

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