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元気印中小企業


にんにく漬けのトップメーカー [片山食品]

片山吉朗社長

片山吉朗社長

会社名 片山食品(株)
代表者 片山吉朗社長
業種 食品製造業
所在地 新潟県新発田市藤塚浜3310-3
電話 0254-41-3110

他社のやらないことをやる

 片山食品は各種漬物を全国展開しており、特に主力商品であるにんにく漬けではトップのシェアを誇る。全商品数は約200点で毎年20-30種類の新商品を投入している。2012年には会社設立50周年を迎えるが、「漬物業界では後発のメーカー。だから他社のやらないことをやることで、これまで生き残ってきた」と片山吉朗社長は語る。
 後発のため、新潟県内では漬物の原材料である野菜の確保が難しく、業界の中でも早い時期から原材料を海外に求めた。梅干し、ショウガは昭和30年代から、キュウリ、ナスは昭和40年代半ばに台湾から輸入を始めている。「新潟のものが手に入らないので"地域特産"ができなかった。だから、外のものをどう工夫して加工するかに力を入れてきた」(片山社長)。それが全国の消費者に受け入れられる商品づくりにつながっている。
 同社は設立時からにんにく漬けを作っていたわけではない。それはある難局から生まれたものだった。
 中国との国交回復をして間もない昭和50年代、中国にガーキン(キュウリの一種)があると聞き、現地の商談会に行ったところ、ある中国人と出会い、こう言われたという。「ガーキンを売るから、にんにくも買ってくれ」。同社では朝鮮漬けに、にんにくを使っているため、条件を受け入れ購入したが、なんと朝鮮漬けで使用する量に換算すると、10年分という途方もない量だった。
 何とかこのにんにくをお金に換えなければならない-。そこで、試行錯誤し、おにぎりの味付けをヒントに日本人の志向に合ったにんにく漬けとして完成させたのが、今でも看板商品である、「みそかつおにんにく」だ。今でこそ焼き肉店などで丸ごとのにんにく料理を当たり前のように見るが、売り出した当初はにんにくを丸のまま食べる習慣が日本にはなく、苦戦した。しかしデパートの催事場で、実際に食べてもらう試食販売を始めたところ、「おいしい」という評判が立ち始め、徐々に広がり、今日ではトップブランド地位を確立している。

日本での味付けにこだわる

 現在、同社の原材料の輸入割合は7割。にんにくは全量が中国からの輸入だ。「国産と言えば格好がいいが、量が少なくどうしようもない。当社は長年中国とかかわっているが、中国産は決して悪いものではない」と片山社長は言う。材料を輸入に頼る一方、最終的な味付けはすべて日本で行っている。「日本人の味覚は日本人が一番知っている。作る人間がおいしいと思える商品を作らなければならない」との思いからだ。
 そんな同社だが、今、逆境に苦しんでいる。原材料である生にんにくの価格高騰だ。「過去一番高かった時の5倍」(片山社長)という。先が見通せない状況で、頭を抱えるが、「逆に次への発展のためのチャンスでもある」(同)と力強い。実際に過去、にんにく漬けを始めとして逆境の中からいくつもヒット商品を生み出してきている。
 明るい話題もある。最近、世間では「食べるラー油」など、ご飯や豆腐などにかけて食べる食品が人気だ。その流れが漬物にも来ているようで、ふりかけのようにして食べる同社の「しょうが味噌にんにく」も好調だという。片山社長は「にんにくにはまだまだ可能性がある。味付け、食べ方など、いろいろな切り口を探し、消費者へ提案していきたい」としている。

人気商品の「みそかつおにんにく」

人気商品の「みそかつおにんにく」

Onepoint

次の一手

 さすがに、今回のにんにく価格暴騰は相当こたえているようだった。しかし現状を憂いているばかりではない。片山食品では30代の若手を中心としたメンバーからなる生産革新のプロジェクトを立ち上げている。詳しい内容はまだ明らかにできないが、2012年8月の会社設立50周年に向けての一大プロジェクトだ。これまで「高い壁を越えていくのではなく、壁の横をすり抜けるようにしてやってきた」(片山社長)だけに、どんな成果が生まれるのか、今から楽しみである。


掲載日:2014年4月 2日

新潟県製造業

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